南風通信

みなみかぜつうしん あちこち 風のように

2018-01-01から1年間の記事一覧

2018年のフットボール・デイズ

サッカーは熱病のようなものだと思っている。そして、その症状は贔屓のチームがあると劇的に重症化する。 W杯の直前に解任された前監督の最後の親善試合が、讃嘆たる結果だったことに、世間もマスコミもまるで無関心のように見えた。日本がW杯に出場するよ…

日曜日は高知城下で

日曜日には高知城下へ出かけてみるといい。 高知城から東にのびる追手筋に沿って、1300メートル程の距離に沢山のテントが並んでいる。それぞれのテントでは高知県下から集まってきた土地の名産品が様々に展示されていて、見て歩くだけでも人を飽きさせな…

街の記憶6

6月も半ばになると、高知市を照らす太陽はまるで真夏のように力強くなる。今年の梅雨は雨が少ないのだろうか。土曜日の帯屋町を自転車で抜けながら思う。 ぼくは外に出かける際は、大体カメラを持って出かける。それは、ぼくの写真の始まりが「森山大道」の…

本家よさこい参戦記2018①

ある日職場の若手Mくんがやって来て、ぼくに申し訳なさそうに言った。 「あのーすみません。よさこいの参加申込書を出していただいて良いですか・・」 「あー、ごめんごめん。今日出します!」 ぼくは、夏休みの宿題をやっていない中学生の2学期のような返…

優しい機械

社会が進化・進歩してゆく中で、これまでどれくらいの新製品や新サービスが世の中に登場してきたのでしょう。 今では日常生活に不可欠となった「携帯式小型TV電話」(スマホの事です)が、この20年でこんなに世の中を変えてしまうなんて思いもしませんで…

牧野博士の、植物の宇宙

<牧野富太郎という植物学者> 高知県佐川町が生んだ植物学者、牧野富太郎博士をご存知でしょうか? ぼくは高知に来るまで知りませんでした。でも、高知に来て、牧野博士の事を少し知ることになってから、素敵な人だなあと思うようになりました。 94年の生涯…

釣れない釣り人の幸福な水辺4 (ルアーの誘惑)

LURE(ルアー):誘惑するもの、魅力、魅了、疑似餌、ルアー。 【weblio英和辞典】 今回は個人的な趣味の話になってしまいました。どうでも良いような話ですが、よろしければどうぞお付き合いください。 バスフィッシングを趣味として20年以上になりました。…

砂浜美術館の、海風と焼けた砂の記憶

「私たちの町には美術館がありません。美しい砂浜が美術館です。 砂浜が美術館だとすると 沖に見える「くじら」が作品です 海に打ち上がる「花火」が作品です 「海亀」が卵を産みにくることが作品です 「美しい松原」が作品です(だから残そうとしています)…

屋台で飲む休日も、いいもんだ

今年のGWは高知県内をぶらぶらしながら過ごしています。車でちょっと遠出をするといっても、楽なもんです。 「ここだけの話なんですがねえ、旦那。実は高知は、渋滞がほとんどないんですぜ。昨日も黒潮町のイベントに出かけたんだけど、帰りにちょっと混ん…

高知の「おまち」は今日も賑やか

今年のGWはいろいろ計画していたのですが、結局ここ高知でのんびり過ごす事にしました。 夜寝る前に「明日はどこへ行こう」と考えるのは小さな喜びです。 4月30日、この日は高知市中心街、帯屋町のおびさんロード商店街にある映画館「キネマM」で映画を観…

ドライブ日和には、いつも。(仁淀ブルー編)

「高知」と聞いて思い浮かぶキーワードは?という問いがあったら、5つ目までには「四万十川」が出てくるのではないでしょうか。 「最後の清流」とも称される川はその名の通り、県西部の四万十市を流れています。この四万十市は高知市中心部からはとても遠く…

ドライブ日和には、いつも。(畑山ガーデン編)

「美味しそうなピザ屋があるから行ってみる?」 好天に恵まれたGW初日。家人とともに高知県西部へと車を走らせます。 家人は、こういった場合いつも食べ物でぼくを連れ出そうとします。それに、快く乗ってばかりのぼくの体重はやや増え気味。きっと彼女も…

高知らしい、素敵な映画館

昨年10月、高知市の中心に位置する「おびさんロード商店街」に、小さな映画館がオープンしました。その名を「ウィークエンド・キネマM」といいます。 俳優、奥田瑛二の娘で映画監督、そして、高知在住の安藤桃子さんが代表を務める映画館として、ここ高知県…

土佐のお座敷遊びは飲みまくりぜよ!

これまでに転勤でアチコチに住んできましたが、その土地を離れた後に「ああ、あそこに行っておけばよかったあ」と思うことが少なくありません。 これが東京や大阪などの大きな都市ですと「いずれ行く事もあるかもしれないなあ」くらいに思うけど、縁もゆかり…

私的不定期名曲選⑧「この曲もえーやん!」/夜間飛行(忘れらんねえよ)

www.youtube.com ロックバンドはいつの時代だって若者たちのもの。 だから、大人たちが理解しようとしないようなバンドが、最もバンドらしいバンドだと思う。 若者たちも、いつか大人になって、時代のロックバンドが奏でる音を「よく分からないもの」だとつ…

街の記憶5

街を写したスナップ写真は不思議だ。 何の意図もなく記録する気もないままに、何か気になった風景にシャッターを切る。そこには何の感情もなかったと思う。その写真を撮ったことも忘れて放置したまま数年が経った後、何気なくその写真を現像してみると、全く…

釣れない釣り人の幸福な水辺3

春が来たことを、釣り人たちは、水辺の草花の芽吹く様や水生の生き物たちの動き出す様子から知る。カレンダーの日付が春を告げるよりもずっと前から、水辺にはその兆しが現れる。 冬の間、河原の土手が野焼きによって丸裸になった後、炭色にくすんだ土の中か…

宝物のような、小さな名店

TVのニュースが、桜の開花宣言が日本一早く発表されたのは高知市だと伝えたのは、もう10日ほど前です。 高知城の桜は既に満開で、年度末に忙しいぼくらは不意を突かれたように花見の準備も出来ませんでした。 そもそも最近は、それほど花見というものが好…

四国バースデイ・フリー切符の旅 ⑪ 完結編

2017.7.9 宇和島9:39発ー土佐大正11:18着 土佐大正13:20発ー窪川13:47着 窪川14:02発ー高知15:04着 四国の右下、愛媛県と高知県の境はとても山深い。車窓のガラスを時折擦るほどに木々が迫っていて、若い枝の葉が、かさかさと音をたてる。 鮮やかな赤と緑の…

春の海にて

こんにちは。 先週の金曜日に1日休みを取って、この金土日で九州の大分へ来ています。 昔の職場の若いメンバーの結婚式に出席するためです。 四国から九州に渡るにはフェリーを使うのですが、行きの便は強風で凄く揺れました。 時折、波が船首に強くぶつか…

私的不定期名曲選⑦「この曲もえーやん!」 /YAMABIKO ( nakamura emi )

NakamuraEmi - YAMABIKO from NIPPONNO ONNAWO UTAU vol.2 MV カーラジオから「なんか良いな」って曲が流れてきて、その誰か知らないボーカルの声に聞き覚えがあった。 この力強さ。思いと創作意欲が溢れ出て止まらないような曲。 「nakamura emi」というら…

四国バースデイ・フリー切符の旅 ⑩

2017.7.9 内子8:36発ー宇和島9:30着 香川県の高松駅から愛媛県の松山駅を経て、愛媛県南予の宇和島駅へ至る予讃線は、JR四国管内で最長の路線だ。その行程、全長297キロの大半を、瀬戸内海に沿って東から西へ抜けて行く。愛媛県の松山駅を過ぎ、やがて…

四国バースデイ・フリー切符の旅 ⑨

2017.7.9 内子08:36発ー宇和島09:30着 <早朝の内子町のカメラ散歩> 旅先の宿では、いつも目覚ましのアラームが鳴る前に起きてしまいます。荷物を背負って列車以外は歩いてばかりの旅は、3日目になれば疲れも感じます。しかし、知らない土地で目覚める事に…

四国バースデイ・フリー切符の旅 ⑧

2017.7.8 伊予市14:57発ー下灘15:21着 下灘16:35発ー伊予大洲17:39着 伊予大洲17:42発ー内子18:13着 走る列車の車窓から、薄曇りの空を見上げる。薄く空一面に広がる雲が淡く輝いている。それはまるで陽光の間接照明のようだ。 その淡い光の雲の下で、白く穏…

私的不定期名曲選⑥「この曲もえーやん!」/明日とかどうでもいい ( 忘れらんねよ)

www.youtube.com 人はある時期には、愚かであるべきだと思う。 最近は空気を読んでばかり。忖度って言葉の意味も知りました。 女の子が眉をひそめるような、男の子特有のバカバカしさが存在しづらい世の中。 自分に自惚れ、根拠のない自信で、懸命に自分で自…

四国バースデイ・フリー切符の旅 ⑦

2017.7.8 今治11:35発ー松山12:10着 松山13:24発ー伊予市13:32着 <四国を旅するなんて思いもしなかった> 予讃線を走る特急しおかぜ5号は、流線型の車体をシルバーに輝かせながら西へ向かいました。今治から松山までをノンストップで30分程かけて走ります。…

四国バースデイ・フリー切符の旅 ⑥

2017.7.8 今治11:35発ー松山12:10着 今治のお国言葉は少しぶっきらぼうだ。そして、ぼくの故郷のそれにどこか似ている。 今治中央警察署に向かうタクシーの中で、高知から来たと伝えたぼくに女性の運転手が言う。 「今治は石鎚山のお陰で台風も避けて通るで…

四国バースデイ・フリー切符の旅 ⑤

前回の続きです www.fuku-taro.net 2017.7.7 多度津12:44発ー観音寺13:15着 観音寺13:41発ー伊予西条14:52着 伊予西条15:27発ー今治16:04着 フリー切符の旅は「何もしない事」をするための旅だ。今どきの電車内の光景は、横一列のベンチシートに並んだ乗客が…

四国バースデイ・フリー切符の旅 ④

2017.7.7 塩尻10:52発ー讃岐財田ー琴平ー多度津11:43着 コトトン、コトトン。レールを走る振動が心地よい。遠くの山々も近くの木々も、夏の雨に滲んで車窓を後方へ流れて行く。 土讃線を走る列車の中で、ぼくはただ流れて行く景色を眺めていた。 コトトン、…

街の記憶4

年末の海を渡る船の中で人々は少し疲れて退屈そうだ。 風が強く波が高い。時折、ゆらりと床が持ち上げられるように揺れた。 ゆらり ゆらり ゆらりと船は揺れた。 この海の向こうに懐かしい街があるんだ。 久し振りの街を ぶらり ぶらり ぶらりと歩いてみよう…