南風通信

あちこち 風のように

渋谷を歩き、沖縄を思う。

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東京出張のついでで、久し振りに渋谷へ行ってきました。

 

渋谷PARCOがリニューアルしたとかで、とても気になっていたのです。そうだ、この機会に!と。

 

久し振りの渋谷には、凄いエネルギーを感じました。ずっと前に来た時より、歩いていて外国語が耳に飛び込んでくる頻度が増したように思います。(特にアジアの言語)


渋谷のエネルギーは凄いです。人とお金とカルチャーが大きく流入しているようです。


それは、沖縄には無いものでした。文字にするならば、渋谷のそれは『最先端のカルチャーと消費経済の大洪水』だと感じました。

 


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オープン前のPARCOシアターを見ていると、何だかワクワクしてきて嬉しくなります。


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20年ぶりくらいに、センター街を歩きました。


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何だかおもちゃのような街だなあ、と思います。

渋谷には確かにエネルギーがありますが、今回、ぼくは確信しました。

 

それは、沖縄の方がエネルギーがある、という事。

 

エネルギーというよりも生命力と言ったほうがいいかもしれません。

 

渋谷のそれは、『凄い人たち』によって、意図されて創られたエネルギーのように見えます。それが都市と言うものかもしれませんし、それを実現できるのは、やっぱり東京です。

 

沖縄の生命力は、土地やそこに住む人の内から涌き出るような感じでしょうか。それは本源的なもので、自然な故に力強い感じです。

 

どちらが良いとか、そういうものでは無いのですが、改めて沖縄というものを、東京に来て認識しました。沖縄は独特です。

 

そんな事を思いながら、久し振りの渋谷を随分と堪能したのですよ。


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刺激が圧倒的にあるのは東京。それはそうだよね。

 

 

 

私的不定期名曲選『この曲もえーやん!』㉑ energy flow / 坂本龍一


Ryuichi Sakamoto - "energy flow" (from BTTB) - Official Music Video

 

 

先日の事。家のすぐ近くを歩いていると、高齢の外国人観光客夫婦に道を尋ねられた。

急に英語で話しかけられ不意を突かれたぼくの英会話力は、英語圏で生まれ育つ小学生くらいのレベル、いや、幼稚園児レベルくらいに急低下であたふたする。いや、不意に声を掛けられたからですよ。冷静になればぼくだって、中学生レベルくらいではいけるハズ。たぶん。

 

でも、向こうが言っている事は分かる気がする。「リューボウデパートにはどう行ったらいいのか?」と、言おうとしているようなのだ。

 

リュウボウデパートへは次の交差点を左折だ。え?交差点って英語で何だっけ? クロスロード? 

頭の中でエリック・クラプトンのギターが鳴り始めたりする。そうじゃない!と、脳内一人ツッコミをしつつ、

 

「えー、リューボウデパートぉ? えー、ターンレフト、ターンレフト!」と、懸命に応対する。すると、どうにか伝わったようだ。

 

「アリガトウぉゴサーマース」と外国人夫妻

「ノーせんきゅー」と意味不明のぼく。

いやあ、英語がスラスラと話せたらいいなあーと、今更ながらに思いましたよ。

 

自宅に戻ってから、事の顛末をツマに伝えると、英語が話せるツマは呆れたように「難しく考えないで、ターン・レフト、アット・ネクストシグナル」と言えばいいじゃない、と言う。(ツマが言ったのはそういう英語だったと思う。たしか)

 

ツマめ、簡単に言いやがって、バカにしやがって・・・。

うーむ、悔じいデスっっ!

 

そんな訳で、今年の目標に「英会話を学ぶ」が加わったのでした。それに、今年は料理を憶えようと思っていたりもして、「英会話」と「料理」なんて、若いOLさんの新年の目標みたいだなと一人苦笑した次第です。ハイ。

 

さあて、年末年始の疲れを癒して、今年も頑張りますよー。

 

 

 

 

レトロ遊園地で過ごすお正月

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レトロ遊園地で正月を過ごす。


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レトロゲームに戯れ

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エアホッケーに熱中し

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カツカレーも何だか懐かしい味

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充分堪能しましたが、こいつをやらずには帰れません。

別府ケーブルラクテンチ名物『あひるの競争』

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おじさんの名調子も楽しみながら、鳥券?を買っていよいよです。

年の初めの一勝負!


別府ラクテンチ あひるの競争

2020年、良い年になりそうです。

クリスマス タイム イン オキナワ


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沖縄での初めての年末を過ごしています。

那覇市のゆいレール県庁前駅は、国際通りの入口に当たります。その県庁前駅と直結するリューボウデパート前には、クリスマスツリーが小さな光を纏っていて、暖かな沖縄にもクリスマスムードを醸し出しています。

 

そんなムードと裏腹に、沖縄の12月は本当に暖かい。12月17日には最高気温が27度を超えてしまいました!夏日ですよ。常夏ってこの事なのかしらん?

 

クリスマスイブの24日は23度、25日には25度を超えてしまい、ホワイトクリスマスなど当然望める筈もありません。

 

そんな日の昼下がりに街を歩いていると、サンタのコスチュームに身を包んだ若い男が通行人にチラシを配っているのが見えました。この時間の裏通りは人通りもまばらで、広告サンタの手にしたチラシの束は消化不良の様子です。そんなサンタとぼくは目が合ってしまい、彼の白い髭の上のくりくりした目が、ぼくをターゲットと定めたのを見てとりました。

 

「ふおーっ、ふおーっ、ふおーっ!」

突然、広告サンタの若い男が大きな声で言いました。こんな「ふおーっ、ふおーっ、ふおーっ!」は、バルタン星人以外は(バルタン星人分かりますよね?)発しないだろうと言う感じのものでしたよ。

 

ああ、これはサンタクロースのおじいさん風に笑っているのだと理解するのに少し時間がかかりました。ぼくが、たじろいでいると「メリーーー、クリーースマーース!」と、微笑みながらチラシを持った手を伸ばしてきます。ぼくは少し恥ずかしくなりながらチラシを受け取りました。受け取るしかないじゃないですか。この通りにはサンタとぼくしかいないのですから。罪のない満面の笑みのサンタを、置き去りにはできません。

 

 そんなぼくに向かって再び「良いクリスマスをーーー。ふおーっ、ふおーっ、ふおーっ!!」と。

広告サンタは最後までやりきりました。あっぱれ。

 

そんな彼を、頑張ってるなあーと思い、貰ったチラシに目を落としまします。マッサージ屋さんのチラシでした。サンタも頑張ってるから今度一回マッサージ行ってみようかなあ、などと思いながらお店の場所を見てみると、そこには何故か福岡市の住所と地図が。

 

ん???どういうこと?


なんで那覇市の中心街で、福岡市の国体道路沿いのマッサージ屋さんのチラシを配っているの? 謎です。

 

謎が解けることは無く、サンタも汗だくになりそうな、クリスマスの昼時の事でした。

 

頭の上に?マークを沢山浮かべながら歩くぼくの前を、Tシャツ短パンにビーチサンダルのおじさんが歩いてゆきます。

ここは那覇市。国際通り近くの露地でのクリスマスの日は、こんな風に過ぎてゆきましたとさ。

 

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街の記憶12

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TVの中の有馬記も終わりまして、いよいよ年末ですね。

そんな年末雰囲気を感じつつ、M1を見ながらこれを書いています。ミルクボーイのコーンフレークで大笑いです。今年のM1面白いっ!!

 

思えば今年は大きな変化の1年になりました。夏に高知から沖縄へ転勤し、沖縄の日々の景色が新たな思い出となりつつあります。

 

街の記憶も沖縄編に突入しています。高知や四国の景色とは、まるで違うこの街を、カメラに納めてゆきたいと思います。

 

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宮本輝を読む


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学生時代によく読んでいた宮本輝の小説を読むことが、最近の大きな楽しみになっている。

 

『泥の川』からの三部作。男女が手紙をやり取りする形式で、それぞれの心情を表す『錦繍』。短編集だけど最も好きだったかも知れない『五千回の生死』。どれもまだ世間知らずだったぼくに人生の何たるかを、少しだけ教えてくれたような物語たち。そして、すぐそばにいそうなキャラクターたち。

 

社会人になって小説を読まなくなって、あれほど好きな作家だったのに読まなくなってしまっていた。

 

随分と間が空いていまったけど、空白の時間を埋めるように次々に読んでいる。

 

最近読んだ『三十光年の星たち』もまた、生きる力を与えてくれるような物語だ。

この小説に次のような一節がある。

 

 

「自分を磨く方法を教える」と佐伯は言った。仁志は、車の速度を落とし、佐伯の次の言葉に神経を集中した。「働いて働いて働き抜くんだ。これ以上働けないってところまでだ。もうひとつある。自分にものを教えてくれる人に、叱られ続けるんだ。叱られて叱られて、叱られて、これ以上叱られたら、自分はどうかなってしまうくらい叱られ続けるんだ。このどっちかだ」

 

この物語の終盤で、何者でもなかった30過ぎの若者である仁志は、もう70を越えて人生の後始末を始めた佐伯の意志を継ぐことを、自分の使命だと決める。佐伯の全てを引き継ぐ事の重さを、引き受けると決意するのだった。それは『師弟』ともいえる世界。伝統工芸の職人の世界にもあるような。

 

今の社会が失くしてしまったかもしれない、大切な何かを言い表しているような気がして、ぼくは、この文章を手帳に書き写したのでした。

 

そして、人間にとっての信頼というものを、少し考えさせられたのでした。

 

 

キリンジを送る

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11月の下旬の東京は肌寒くて、本格的な冬の訪れが近い事を思い出させてくれた。

久し振りの東京出張なのだ。

 

沖縄生活一年目で、当地での初めての秋冬を迎えようとしているのだけど、もう本土と感覚にズレが生まれているようだ。

この記事を書いている12月7日だって、那覇市の最高気温は18度の予報。ちなみに東京のそれは9度だ!

 

それはそうと東京出張で、学生時代の後輩と飲む事になった。後輩と言っているけれど、ぼくの中では数少ない大切な友人の一人だと思っている。ぼくは、そんな彼の事を親しみを込めて「そうちゃん」と呼ぶ。

 

「そうちゃん」との待ち合わせは、手羽先がウリの大衆酒場。飛行機が少し遅れ、羽田から直で店に急いだ。

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Googleマップを睨みながら、そうちゃんが予約したお店を探す。やがて、辿り着いたその場所の店構えを見ながら嬉しくなる。

そのお店は「ザ・大衆酒場」という表情なのだ。学生時代からぼくらは安酒の飲めるお店が大好きだった。お店で飲めれば良い方で、線路沿いの目覚まし時計が不要のアパートに仲間たちが集まって、「大五郎」を飲みながら、くだらなくも真剣な会話を楽しんだものだと思った。

 

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しばらくぶりの再会を乾杯で祝うと、いつものようにどうでもよく、取り留めのない雑談ダダ流しの時間に。話題は最近読んだ本の事や、音楽や映画の事、何故か空手の起源についての考察などから、世相や政治経済にまで広がる。この他愛もない雑談の時間ほど贅沢なものはないなあ、と思うのは最近の事だ。

 

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この酒席で、そうちゃんが熱く語ったのが「キリンジ」というバンドの事。あの有名な「エイリアンズ」を歌ったバンドだ。

彼が、「あのユーミン(松任谷由美)が、キリンジのエイリアンズを初めて聴いた時に、『やられた』といったんですよ!」と嬉しそうに言いながら、ビールを流し込んだのは良い光景だった。

 

 

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後半は村上春樹論となり、ねじまき鳥を最高傑作だと言う、そうちゃんと、初期三部作+ダンス・ダンス・ダンスにこそ村上春樹の本質があるというぼくの議論は、何杯目か分からないビールとハイボールのお陰でぐにゃぐにゃな展開になって可笑しかった。

 

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久し振りの東京から戻って暫くが経って、今、この記事をキリンジのアルバム「キリンジ・3」を聴きながら書いている。このアルバムのCDを、そうちゃんがわざわざ送ってくれたのだ。CDが売れない時代にCDを聴き、郵送でそれをやり取りするぼくらは、きっと少しづつ時代からずれている。でもね。だからこそ心安く、楽しいんじゃないか。

 

ぼくが東京の端っこで暮らした時代は、もう随分と昔になってしまった。あの頃の東京はもっとキラキラしていたんじゃなかったかなあ、なんて思う。

2019年の初冬。少し疲れているように見えた東京の街で、古い友人との無駄話が、コントラストを効かせて輝いたような夜だった。