南風通信

みなみかぜつうしん あちこち 風のように

釣る楽しみ、食べる楽しみ。

このブログでも記事にしていますが、もう30年もバスフィッシングを続けています。

港や波止場に近いところで育ったこともあり、子どもの頃から釣りは身近な遊びでした。社会人になってからバスフィッシングに出会い、その魅力に取り込まれたまま今に至ります。バス熱は未だ衰えず、年明けの1月2日からフロートボートを出して人造湖へ出撃したりしています。

 

しかし、この週末は職場の仲間と海釣りに行くことになりました。そこでやったのは、エギを使ったティップランでのイカ釣りと、アサリをエサにしたカワハギ釣りです。

エギでのイカ釣りは、どこかルアーでのバスフィッシングに通じるところもありますが、カワハギはアサリを釣り針につけて釣るもので、この餌釣りというものは何十年振りだろうというほどに久しぶりだったのです。

 

今年はバスフィッシングに海釣りにと、忙しくなりそうです。そして、クッキングパパのように、魚を料理する事にも挑戦したいなあ。

 

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釣りブログでもないので、釣りの詳細は割愛しますが、そこそこに釣れて楽しい時間を過ごせました。推定2キロのアオリイカをバラしたりして、(でっかい足が1本だけエギについていた)また、次回が待ち遠しくなる釣行でした。

 

さて、バスフィッシングと海釣りの違いは、何と言っても釣った魚を食べること。今まで魚を捌いた事などありませんでしたが、初めての挑戦で、アオリイカとカワハギ、それにホウボウという魚を捌きました。ユーチューブを見ながら、切れない包丁で作ったのが下のカワハギのお刺身 。肝醤油で頂きました。

これが、まあ最高のお味!九州の海の豊かさを実感し、「むむむむむ、海釣り、いいじゃないか」と一人カワハギの旨さに悶絶しながら、そう呟いたのでした。

今年は、バスフィッシングに海釣りにと忙しくなりそうです。クッキングパパのように、釣った魚の料理にも挑戦したいなあ。


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スロースタートと地震

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2025年もあっという間に13日が経過しました。今年のブログはスロースタートになります。今年も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

昨年末くらいから、漫画を一気読みすることにハマっています。随分前に読みかけのまま、忘れ去られていた浦沢直樹の「MONSTER」全18巻を大晦日までに読み終え、この三連休は同じく浦沢直樹の「20世紀少年」を読み始めました。いやいや、今更ながら浦沢直樹凄いです。

ストーリー展開が巧みで、読み始めたら止まらなくなります。

 

それから昨年に続き、2025年も映画を楽しむ年にしようと考えていて、年明けからバック・トゥ・ザ・フューチャー2と3を一気に観ました。このシリーズは高校生の時に第一作を観てから、続編を観ていなかったんですよね。この頃のスピルバーグとアンブリンエンターテイメントは、若々しい息吹に溢れていて、良い作品を残しています。このシリーズもSFとラブコメをベースにしながら、人生を前向きに肯定する作品でした。昨年に引き続き、我が街が誇るミニシアター「シネマ5」の年間会員にもなりました。

 

そんなインドアな生活で最近の寒さを凌いでいましたが、先日は、近所に住む仕事仲間と小さな新年会を催し、美味い日本酒で新鮮なお刺身やコース料理を楽しみました。

 

そんな三連休最終日の夜9時過ぎに、震度4の地震が発生。今のところ大きな被害はないようですが、安全に過ごしていきたいと思います。皆さまもご安全にお過ごしください。

2024年観た映画

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いよいよ大晦日ですね。今、この文章を書いているのは12月31日の午前4時26分。FMラジオからジョンレノンの「イマジン」が流れています。

 

前回、2024年に読んだ本の話を書きましたので、今年中に「2024年に観た映画」の事を書いておかねばと、大晦日の早朝(もしくは、一之輔師匠風にいえば深夜の一番深いところ)にキーボードを叩いているのです。

 

www.fuku-taro.net

 

ともあれ今年の話は今年中に終えて、気持ちよく新年を迎えましょう。

 

で、ようやく本題の映画について。

前回の記事にも書きましたが、今年は大分市が誇るミニシアター「シネマ5」の年間会員になっていたので、例年よりも多くの映画を観ることが出来ました。

手帳のような会員証には観た映画の半券と日付のスタンプが記されていて、そのまま2024年に観た映画のアーカイブのようになっていくのが嬉しいところ。

 

ミニシアターも最近は厳しい状況が続き、閉館になってしまうところが多いと聞きます。10代の頃から「ロードショウよりもミニシアター」の信念(?)で映画を観てきた者としては、寂しい限りです。せめて地元の「シネマ5」を応援したいと思っています。

 

さて、ほぼ日手帳の巻末「favorite」のページとシネマ5会員証をパラパラめくりながら、今年観た映画を振り返ります。

 

今年観た映画は・・・

 

・PERFECT DAYS / ヴィム・ヴェンダース

・サン・セバスチャンへようこそ / ウディ・アレン

・瞳をとじて / ビクトル・エリセ

・マイティコア / カルロス・ベルムト

・ジョン・レノン 失われた週末 / イヴ・ブランドスタイン他

・アイズワイドシャット / スタンリー・キューブリック

・ジョニーイングリッシュ アナログの逆襲 / デビッド・カー

・ダムマネー ウォール街を狙え! / クレイグ・ギレンスピー

・ジョニーイングリッシュ / ピーター・ハウイット 

・スタンドバイミー / ロブ・ライナー

・グーニーズ / リチャード・ドナー

・ジョニーイングリッシュ 気休めの報酬 / オリヴァー・パーカー

・ニュー・シネマ・パラダイス / ジュゼッペ・トレナーレ

・チネチッタで会いましょう / ナンニ・モレッティ

・ブルースブラザース2000 / ジョン・ランディス

・ピンク・パンサー / ショーン・レヴィ

・山逢いのホテルで / マキシム・ラッパズ

・ラブ・アクチュアリー / リチャード・カーティス

・不思議の国のシドニ / エリーズ・ジラーズ

・バクダット・カフェ4Kレストア / パーシー・アドロ

・・・20本の映画を観ていましたね。

これらの映画の中にはスクリーンで観たものもDVDやBlu-rayで観たものもあります。

 

PERFECT DAYSは大好きなヴェンダースの映画で、これぞヴェンダースといった作品で大変に良かったです。今年はこの作品から始まりました。

 

サン・セバスチャンへようこそはウディ・アレンのいつものカンジです。この監督の映画を観るといつも落語を思い出します。談志師匠がいった「業の肯定」をこの映画にみるんですね。

 

ビクトル・エリセの作品は、本当に素晴らしかった。良い映画は画が綺麗なんですよね。

 

カルロス・ベルムトは独特の怖さを表現してくれる監督です。癖になる監督です。

 

ジョンレノン失われた週末は、レノンファンだったぼくには衝撃的な作品でした。

物事の見え方が変わってしまうようなドキュメンタリー

 

・・・・と一つ一つやっていくと時間がかかりますね。

それではこの辺で、今年一番良かった映画を選びたいと思います。

その作品は・・・(ドラムロール)

(じゃん)、「バクダット・カフェ4Kレストア」です!

 

バグダッド・カフェ 4Kレストア版 : 作品情報 - 映画.com

この映画を観るのは3回目です。

最初は公開当時、2度目は4,5年前でしょうか。そして今回は昨日(!)12月30日に観ました。シネマ5会員の今年の期限が迫っていたので、駆け込みで行きました。

年間10本無料で、このバクダット・カフェがシネマ5で今年の10本目となりました。

 

3回目なのに「え、こんな良い映画だったけ??」となりました。正直、少し泣けました。くすっと笑える場面が多い映画なのに・・・。涙腺ゆるくなるおじさん現象でしょうか。

ヤスミンとブレンダを演じた二人の女優(敢えてこう書きます)が素晴らしいです。とっても叙情的な画と色がカットインしてきて、この作品の世界観に包まれます。人間愛に満ちたこの映画で2024年を締められたことは、幸福感をもたらしてくれました。

次点は「ニュー・シネマ・パラダイス」これは初見でした。公開当時から名作と名高かった映画。いつか観よう、いつか観ようで、気づけば35年経っていました。そんな昔の映画だったんだとため息をつきます。時が流れるのは早いものです。

やはり、観たい映画は、観たいその時に観ておくべきですね。そう思いました。

 

それでは最後は往年の名解説者にならって

「映画ってほんとに良いもんですね。さよなら、さよなら、さようなら」

 

 

2024年読んだ本

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ほぼ日手帳を、もう15年使っています。

この手帳は糸井重里のWEBサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」から生まれた手帳なんですが、意外にも(と言っては失礼)、とっても良く出来ていて使い勝手の良い手帳なのです。

 

この手帳の好きなところは色々とあるんですが、その1つが巻末の「favorites」というおまけページで、ここにはその年に読んだ本や観た映画などを記録しておけるんです。それぞれに星印をつけながら、その評価も出来たりします。

 

それと、今年はもう一つ。今年は近年になく映画を沢山観た年になったのですが、それは大分市が誇るミニシアター、シネマ5の会員になっていたからなのです。年会費を払って会員証を受け取れば、年間10本までは無料で映画が観れます。更に、お気に入りなところは、観た映画の半券を会員証(手帳のようになっている)に貼ってくれるところ。この会員証がその年に観た映画のライブラリーのようになっていくのです。

 

www.cinema5.gr.jp

 


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それでは、手帳に戻り今年はどんな映画や本をみてきたのかなあ、とパラパラめくってみます。

今年読んだ本は・・・

・この世の果ての殺人 / 荒木あかね

・藤子不二雄のブラックユーモア1「黒イせーるすまん」/ 藤子不二雄A

・藤子不二雄のブラックユーモア2「無邪気な賭博師」/ 藤子不二雄A

・案山子の村の殺人 / 楠谷佑

・紙1枚読書法 / 浅田すぐる

・仕掛島 / 東川篤哉

・世界の大富豪2000人がこっそりと教えてくれたこと / トニー野中

・奇岩館の殺人 / 高野結史

・君に読ませたいミステリーがあるんだ / 東川篤哉

・そして誰かいなくなる / 下村敦史

・時空の旅行者の砂時計 / 方丈貴恵

・孤島の来訪者 / 方丈貴恵

・#真相をお話しします / 結城真一郎

・生きのびるための事務 / 坂口恭平

・八人の招待客 / Q.パトリック

・名探偵に甘美な死を / 方丈貴恵

・ぼくのハートフルライフ / わたせせいぞう

・50歳からはこんなふうに / 松浦弥太郎

・心療内科が教える本当の休み方 / 鈴木裕介

・確率思考で市場を制する最強の投資術 / エミン・ユルマル・木原直哉

・エブリシングバブル終わりと始まり / エミン・ユルマル

 

・・・21冊を読んでいました。ここ数年では多い方でしょうか。仕事関係の本は除いていますので、実際はもうちょっと冊数は多いかと思います。

読んだ本を並べるのは頭の中を見られているようで、ちょっと恥ずかしいですが、そのまま載せました。相変わらずミステリーが多いですね。

 

今年の本のトピックといえば、方丈貴恵のミステリーに出会ったことです。現実には有りえないような状況を設定して、その世界のロジックで犯行が行われ、その謎を解くという少しマニアックなミステリーです。時空の旅行者の砂時計 からの三部作は圧巻でした。お薦めです

 

近年の年末は、仕事納めの日に気になるミステリーを買い込んで、正月休みでじっくり読むのが恒例になっています。

今年購入したのが以下の3冊です。いよいよ年末モードですね。

あらら、映画のお話まで行けませんでしたので、2024年観た映画編は次回へ。

皆さま良いお休みを!

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最近の麺活動の記録

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年の瀬がいよいよ押し迫ってきたなんて書き出したくなるある日、コンビニの雑誌コーナーにあった「シティー情報おおいた」の特集は「今、熱い麺々」。ラーメンを軸にうどん、そば、ちゃんぽんまでカバーした、なかなか意欲的な特集でした。CJO(古くからの読者はこう呼ぶ)やってくれるぜ。

これを読んで「ここは行かなきゃな」というお店が、またストックされたのでした。

 

それはそれとして、ぼくの麺活(もちろん麺活動のことですね)は、地道にコツコツと続いているわけです。最近、行ったお店は「菊の家」さん。ここでは黒ラーメンを頂きました。基本に忠実な豚骨ラーメンに真っ黒なマー油が乗ったこのラーメンは、九州豚骨ラーメンの基準的なお味です。


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次に、最近ハマっているのがベトナム料理「フォーエイティーン」さんの各種の「フォー」です。この日は牛肉、ニンニクにたっぷりのネギが乗ったフォーを頂きました。いかにも当地といった感じの香草の香りが、はるか遠くの街並みや雑踏を想起させます。ここはフォーだけじゃなくて美味しい料理が沢山あって、深掘りのしがいがありそうです。


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そんな風にコツコツとお店を渡り歩いたり、開拓したりしているのですが、ぼくが今年一番行ったお店は「厳竜軒」です。以前にもこのブログに登場しているお店です。今年一番行ったというよりも、人生で一番行っているお店といった方が正しいようです。

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長く変わらずに、大将と奥さんの二人で営んでいるこのお店。常連さんも多く、いつ行っても満席です。日によっては昼の12時過ぎには売り切れとなったりします。

何十年も変わらない味のラーメン。味が古くならない。もはや「厳竜軒のラーメン」という別格の味なのかもしれません。

何十年も変わらないのは味だけではなく、お代もずーっと400円。これはもう人助けのレベルだと思うんですよね。

別府を深掘りしたい



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香川県が「うどん県」なら、大分県は「おんせん県おおいた」なのです。

香川県が「うどん県」な事は、全国民的にも「まぁそーだろーな」「うん?まぁよかろう」となるようだが、大分県が「おんせん県」を名乗ったときには「てめー九州の田舎モンがおんせん県なんて名乗ってんじゃねー」と言われたかどうかは分かりませんが、他県からクレームが随分あったらしい。それで、大分県は「おんせん県」ではなく「おんせん県おおいた」となって落ち着いたのだとか。

 

そんなやり取りはどうであれ、ここ大分県はとっても魅力的な「おんせん」がたくさんある「県」である事は、全国の皆さんも「まぁそーだわなー」とか「ケッ、認めたくねーけどそうかもな」となるんではないかと思われます。

 

ぼくはそんな大分県の数ある有名、無名温泉地の中では別府温泉が一番好きなんです。本当はたくさんの無名温泉郷にすごぶるいい場所が多いのだが、温泉プラス町の魅力では別府を推したいのです。


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この日は、別府鉄輪温泉のやまなみの湯で身も心もゆったり湯ったりとしました。

帰りに別府タワーを眺めながら、来年は別府の深掘りもしたいなあなどと、鬼を笑わせたりしたのです。

大人になったら

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食べ物の記憶というものは、長く忘れない。

学生の頃に読んだ村上春樹の初期の小説で、主人公がビーフカツレツとビールを美味しそうに食べるシーンが描かれていて、田舎から上京したばかりで世間知らずの僕は「あーいつか食べてみたい」と思った。

若い頃に「あーいつか食べてみたい」と思ったのが、もう1つあって、それはビーフシチューだった。こちらは学生時代を過ごした八王子の駅北口にあった小さなレストランの店先のショウウインドウの中にロウで作ったものが飾ってあった。お肉がゴロゴロしていてゴージャスなビーフシチューだった。

若い頃の「あー食べてみたい」は、良いものだという思いがある。今は小さな子どもの頃から美味しいものを食べられる。小学生の好きな食べ物にお寿司(トロ)があげられるようになったのももう随分昔になったようだ。小さいうちから美味しいものを食べられるのは、少しかわいそうだなと思う。

 

大人になったら、自分で稼げるようになったらいつかビーフカツレツとビーフシチューを食べるのだと、若い僕は思った。

社会人になって、忙しさに飲み込まれすっかりそんなことは忘れていたので、実際にそれらを食べるのには随分な時間がかかったが、自分で稼いで食べたいものを食べる事で、大人になったような気がした。

今でも不意にビーフカツレツが食べたくなり、一人で馴染みの店へ出掛ける。仕事帰りのこの日は車だったので、ビールはお預けとなった。やはり、ビーフカツレツにはビールが欠かせない。村上春樹的に。

次回は、昼にでものんびりと歩いてこようと思う。