いよいよ大晦日ですね。今、この文章を書いているのは12月31日の午前4時26分。FMラジオからジョンレノンの「イマジン」が流れています。
前回、2024年に読んだ本の話を書きましたので、今年中に「2024年に観た映画」の事を書いておかねばと、大晦日の早朝(もしくは、一之輔師匠風にいえば深夜の一番深いところ)にキーボードを叩いているのです。
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ともあれ今年の話は今年中に終えて、気持ちよく新年を迎えましょう。
で、ようやく本題の映画について。
前回の記事にも書きましたが、今年は大分市が誇るミニシアター「シネマ5」の年間会員になっていたので、例年よりも多くの映画を観ることが出来ました。
手帳のような会員証には観た映画の半券と日付のスタンプが記されていて、そのまま2024年に観た映画のアーカイブのようになっていくのが嬉しいところ。
ミニシアターも最近は厳しい状況が続き、閉館になってしまうところが多いと聞きます。10代の頃から「ロードショウよりもミニシアター」の信念(?)で映画を観てきた者としては、寂しい限りです。せめて地元の「シネマ5」を応援したいと思っています。
さて、ほぼ日手帳の巻末「favorite」のページとシネマ5会員証をパラパラめくりながら、今年観た映画を振り返ります。
今年観た映画は・・・
・PERFECT DAYS / ヴィム・ヴェンダース
・サン・セバスチャンへようこそ / ウディ・アレン
・瞳をとじて / ビクトル・エリセ
・マイティコア / カルロス・ベルムト
・ジョン・レノン 失われた週末 / イヴ・ブランドスタイン他
・アイズワイドシャット / スタンリー・キューブリック
・ジョニーイングリッシュ アナログの逆襲 / デビッド・カー
・ダムマネー ウォール街を狙え! / クレイグ・ギレンスピー
・ジョニーイングリッシュ / ピーター・ハウイット
・スタンドバイミー / ロブ・ライナー
・グーニーズ / リチャード・ドナー
・ジョニーイングリッシュ 気休めの報酬 / オリヴァー・パーカー
・ニュー・シネマ・パラダイス / ジュゼッペ・トレナーレ
・チネチッタで会いましょう / ナンニ・モレッティ
・ブルースブラザース2000 / ジョン・ランディス
・ピンク・パンサー / ショーン・レヴィ
・山逢いのホテルで / マキシム・ラッパズ
・ラブ・アクチュアリー / リチャード・カーティス
・不思議の国のシドニ / エリーズ・ジラーズ
・バクダット・カフェ4Kレストア / パーシー・アドロ
・・・20本の映画を観ていましたね。
これらの映画の中にはスクリーンで観たものもDVDやBlu-rayで観たものもあります。
PERFECT DAYSは大好きなヴェンダースの映画で、これぞヴェンダースといった作品で大変に良かったです。今年はこの作品から始まりました。
サン・セバスチャンへようこそはウディ・アレンのいつものカンジです。この監督の映画を観るといつも落語を思い出します。談志師匠がいった「業の肯定」をこの映画にみるんですね。
ビクトル・エリセの作品は、本当に素晴らしかった。良い映画は画が綺麗なんですよね。
カルロス・ベルムトは独特の怖さを表現してくれる監督です。癖になる監督です。
ジョンレノン失われた週末は、レノンファンだったぼくには衝撃的な作品でした。
物事の見え方が変わってしまうようなドキュメンタリー
・・・・と一つ一つやっていくと時間がかかりますね。
それではこの辺で、今年一番良かった映画を選びたいと思います。
その作品は・・・(ドラムロール)
(じゃん)、「バクダット・カフェ4Kレストア」です!
この映画を観るのは3回目です。
最初は公開当時、2度目は4,5年前でしょうか。そして今回は昨日(!)12月30日に観ました。シネマ5会員の今年の期限が迫っていたので、駆け込みで行きました。
年間10本無料で、このバクダット・カフェがシネマ5で今年の10本目となりました。
3回目なのに「え、こんな良い映画だったけ??」となりました。正直、少し泣けました。くすっと笑える場面が多い映画なのに・・・。涙腺ゆるくなるおじさん現象でしょうか。
ヤスミンとブレンダを演じた二人の女優(敢えてこう書きます)が素晴らしいです。とっても叙情的な画と色がカットインしてきて、この作品の世界観に包まれます。人間愛に満ちたこの映画で2024年を締められたことは、幸福感をもたらしてくれました。
次点は「ニュー・シネマ・パラダイス」これは初見でした。公開当時から名作と名高かった映画。いつか観よう、いつか観ようで、気づけば35年経っていました。そんな昔の映画だったんだとため息をつきます。時が流れるのは早いものです。
やはり、観たい映画は、観たいその時に観ておくべきですね。そう思いました。
それでは最後は往年の名解説者にならって
「映画ってほんとに良いもんですね。さよなら、さよなら、さようなら」