先日の朝、通勤途中の車の中はいつものようにカーラジオがかかっていました。
そして、そこへ流れてきた番組の一曲目がこの曲でした。
「ああ、今日はそうか・・・」
バレンタインデーなんて全く気にしなくなっているおじさんは、そんな風に思ったのでした。
それでも、この曲を聴いていると、若い頃のバレンタインデーを思い出してしまうのです。恥ずかしながら。
朝から少し浮き足立ったような、少しだけ特別感のある1日の始まり。あの頃のバレンタインデーは、もっとストレートに恋愛に直結していてワクワク感があったよなあ、なんて。
今では「友チョコ」や「自分へのご褒美」の方が主流のようで、バレンタインデーにわくわく感が少なくなったような気がします。そういえば世の中全体の『国民総ワクワク感』も少なくなっているような。
でも、思えばあの頃は、ユーミンのように世の中に魔法をかけてしまうような曲を作る人がいたから、世の中のワクワク感は多かったんじゃないでしょうか。あいみょんの曲は良いなあと思うけれど、彼女はユーミンのような魔法は使えない。
ユーミンのお陰でスキーやサーフィンやラグビーがブームになり、恋愛の作法も随分影響を受けた女の子が多かったんじゃないかな。
そこら辺は、酒井順子さんの「ユーミンの罪」という新書にたっぷり書かれていて、読んでいると当時の女の子達を思い浮かべながら苦笑したりします。
ユーミンのせいで結ばれたり、ユーミンのせいで別れたりしたカップルがきっと沢山いるでしょうね。これは、間違いないと思います。