多くの人が納得できる物の考え方をする人達が、世の中を動かしているとして、それはとても安心できることだし、他者からの協力も取り付けやすいのだろう。
その納得の基準となるものが、利益だったり力だったりすると、多くの人たちが群がってくる。そのような世の中だとしたら、それは誰でも思いつきそうなゲームだ。
そんなゲームは人間の本能を刺激するし、誰もが多少なりとも引き付けられるだろうけども、そんなゲームに少し疲れたり飽きたり憎んだりする者も少なくはないのだろうと思う。多くの人が思い付くゲームは退屈だ。
飽き飽きした世の中を、魅力的な何かに変えてくれそうな期待を持たせてくれる誰かを(もしくは自分を)、人は心の底で求めているのかもしれない。
「JOKER」という映画が大ヒットしているというニュースを見て、そんな事を取り留めもなく考えた。ぼくは見ていないので、とんだ的外れかも知れないけど。
ところで、話はかわるけど、プリンスの曲はとてもいい。狭い世界を広げてくれる。昨日までとは違う明日を作ろうとしているように思う。この天才アーティストの作品はどれも、既存の社会の枠組みをひょいと飛び越えて、どこまでも広がってゆくようだ。伸びやかな想像力とともに。
「JOKER」も気になるけれど、ぼくはこのプリンスの曲が流れていた頃のバットマン映画の方が好きかもしれない。