昨年末の忙しいない街頭を歩いている時に、どこからか流れてきたメロディを聞いたことがあるな、と思った。けれども、曲名もアーティスト名も思い出せなかった。
また別の日の街中で、同じメロディを耳にした。ああ、あの曲だ。耳に残るメロディ。
「・・・・・くれないか」
歌詞の断片が思い浮かんだが、曲名までは思い出せず。
歌詞の一部分を入力すると曲名が分かるというサイトを見つけたのが、それから暫くしての事。それでようやく辿り着いたのがこの曲だ。
イントロからしてどこか懐かしいメロディ。続くギターがオリエンタルで郷愁を誘う。
良い曲だと思う。歌詞は男子の妄想片思いソング。いいじゃなないか。
そういえば最近1991年版の「東京ラブストーリー」を観た。今観ても赤名リカを演じる鈴木保奈美が、可愛すぎてたまらなかった。
思うに、あの頃は男の子も女の子も知らず知らずの内に、このドラマの影響を受けていたようだったなと、当時を振り返った。当時の若者は、今の若者よりも恋愛に全力だったような気がするのは思い違いか。
「東京ラブストーリー」よりも、更に10年早い「スローなブギにしてくれ」(1981年)を数年前に観た時は、「この作品が描く時代は、街全体が発情しているような熱を持っている」と手帳に感想を記した。街の熱の総量と恋愛の熱の総量は比例しているような気がする。草食男子という言葉がなかった時代の風景が両作品にはあった。
やっぱり男は少し馬鹿な方が良い。時代がそれを許さないのかもしれないけれど。