GWの長崎旅行の写真を整理しながらブログに記録しているのですが、振り返ってみると食べ物のお話ばかりになっていますね。
グルメブログみたいにするつもりも毛頭なく、(そもそもお店の情報があまり書かれていない)日記というか記録というかそんなつもりで書いています。それにしても、これだけ食べ物の話題に偏るのは、食いしん坊気質が浮かび上がっているようで情けないような気もしてくる。田中旭栄堂の栗まんじゅう。冨士男のサンドイッチ。その間にひらおの天ぷらを挟んでいる(福岡だけど)そんな流れになっているこの頃・・・。
だけど、知らない街に出かけて行って普段食べ慣れないものを美味しく頂くのは、旅行の大きな楽しみということで、良しとしましょう。(強行採決)
そこで今回は、長崎のご当地グルメといえばのトルコライス。これは外せません。
過去の長崎旅行でもいくつかの有名店でトルコライスを食べましたが、さて、今回はどこにしようか。長崎でトルコライスを食べることに、やや慣れてきたぼくらは事前にお店を決めることもなく、「まあ、どこかで一応食べておきたいよね、トルコライス」といった、なんとなく鷹揚な態度でトルコライスに臨んだ訳です。
今回の宿からほど近い場所にトルコライスを出す喫茶店があるらしいと、ツマがスマホを片手に目をキラキラさせながら言う。なんでも「アンティーク喫茶」であり「昭和ロマン」なのだとか。おおお、好奇心をくすぐるワードじゃないか、とツマの提案に皆で乗ることにするのでした。
開店15分前にお店についたら5,6組の行列が出来てました。あら、結構人気店なんですね、などと小声でつぶやく。あとで調べたらこの「銅八銭」は地元民に愛され、かつ、旅行客もこぞって訪れる立派な「人気店」でした。失礼しました。
開店時間からやや遅れて、ようやく店内へ案内されます。ぼくら5人(大人4人+小学生1人)が入店すると、すぐ後ろの組は入店待ちの状態に。ギリギリセーフでした。
開店前にご近所の常連さんという感じの老紳士が、テイクアウトの袋をたくさん車に積み込んでいったので、GWで観光客の為に入れなくなる常連さん用に開店前に調理していたんじゃないかなと思う。
こういった地方都市のこぢんまりとしたお店は、地元民に支えられて長く営んできたのだろうから、人気店になると大事な常連さん達に提供できなくなるジレンマがあると思うのですよね。
そして、お待ちかねのトルコライス(とんかつ)がやってくる!!
そもそもトルコライスは、ピラフ、スパゲティ、とんかつがワンプレートで供されるのが基本形。ここ銅八銭のトルコライスは、カレースパイス風味のピラフに、別の味付けのスパゲティ、そしてとんかつが仲良く並び、その上にソースが(これが美味い)かけられている。因みにとんかつの代わりにコロッケ、魚フライ、クリームコロッケでも可なのだ。
パクリ。・・・・う・ま・い・・・(涙目)。
パクリの後はガツガツモグモグで、あっという間に完食でした。この写真で見るより、かなりボリューミーです。
このお店、料理が美味しいのは間違いないのですが、ホスピタリティが凄すぎるのです。ぼくらが食事をしている間にも数組の来店がありましたが、店内の客を早く帰そうとするそぶりは皆無で、むしろゆっくりと寛いで味わって欲しいという接客なのです。その為に待ちきれない客達はみんな帰ってしまいます。(申し訳ない)
目の前のお客さんを大事にする!そんな基本方針でもあるのかしら、と思いたくなるような接客。というか、お店の方々も穏やかに客が食事しているのを見て楽しんでいるかのようでした。でも、ずいぶん儲け損なっています。(本当に申し訳ない)
旅行を終えて数日後に、TVでぼる塾の皆さんが銅八銭に行った模様が放映されていました。(大分は民放3チャンネルなので、随分遅れて放送されているかも)その様子を画面に見ながら、また行きたいなあとツマと語り合ったのでした。
ところで、ぼくら(大人4人+小学生1人)は旅行の帰りの車中で「今回の旅行で食べたものの中で、美味しかったもの2つ挙げる」という遊びをよくします。そして、今回の長崎旅行で一番票を集めたのが銅八銭でした。あのトルコライスの美味しさは勿論、心地良い接客が決め手となったと、皆声を揃えたのでした。
また、長崎に名店をみつけてしまいました。