南風通信

みなみかぜつうしん あちこち 風のように

寝不足の日々(もちろんサッカーで)

2022年11月 大分市

 

12月に入りましたね。師走ですね。

なんとなく忙しくなってゆきます。これからどんどんとね。

そんな時こそ、やるべき事をひとつひとつやっていくしかないんでよね。

 

世間はサッカーW杯で日本代表チームの、予想外の活躍で大いに盛り上がっています。

ぼくは小学校3年生から中学校3年生までサッカーをやっていましたが、その当時はJリーグもまだ無くて、サッカーっていうのは非常にマイナーでマニアックなスポーツでした。

 

当時のサッカーマガジンの付録のポスターがポーランド代表のラトーという選手だったたのをこどもの記憶で覚えています。髪の毛が薄く、あんまり格好良さを感じなかったけれど、そんなことを言ったら怒られそうなくらい凄い選手らしいです。まあ、知っている人も少ないですよねえ。正直、ぼくもそんなに詳しくはないんですけどね。

 

今大会でドイツとスペインを破ったことは、もちろん嬉しいのは嬉しいのだけれど、どこか当惑するような気持ちも少しあります。日本相手にドイツやスペインがあんなにあたふたしているのを見たことがなかったからです。ドイツ、スペインの選手に対して「え、なんで?どうしたの?」と感じながら早朝のTVを観ていた部分もありました。

 

回を重ねるごとに年齢も重ねるので、深夜や早朝の試合を見るのがつらくなってきました。渋谷のスクランブル交差点の例の映像なんかを見ると、若さってああだよなあ、と思ってしまいます。

 

さあて、決勝トーナメントの初戦、クロアチア戦も月曜日の午前零時からだっていうし、しんどいなと思います。結局観るんだろうけど、どこかの国みたいに休日にしてほしいよ。本当に。

 

でも、今まさに日本サッカーにおいて歴史的な時間を過ごしていると思うし、ここは気合いを入れて応援するしかないでしょう。たぶん、これからずっと語り継がれていく試合を、いま観ることができているのですからね。

 

 

ウイスキーの味わい

 

 土曜日の夜に友人Kと蕎麦を食べに行くことになった。初めての蕎麦屋だった。

 ぼくもKも蕎麦は好きだが、蕎麦を食う前の酒がもっと好きというタイプである。つまみながら日本酒を気持ち良く飲み、お互いの近況などを話した。

 

 蕎麦は美味しかった。関東には美味しい蕎麦屋が沢山あるけど、九州の地元では美味しい蕎麦屋にはなかなかお目にかかれない。だから、美味しい蕎麦屋は貴重なのだ。

 

 この一週間、仕事絡みのお酒が続いていたというKは少し疲れていた。店を出て彼と別れたのだが、時間はまだ夜の8時前だった。折角、出てきたのだからと、久し振りに夜の歓楽街を一人で歩くことにした。

 

 少し賑わいの戻った歓楽街を歩いていると、ふと、美味しいウイスキーが飲みたくなった。そういえば以前行ったことのあるバーが近くにあったはずだ。最後に行ったのが7,8年前だったので、長引くコロナ禍でお店が続いているか分からなかったが、行ってみることにした。

 果たしてそのバーはまだ生き残っていた。懐かしい看板を見つけ安堵しつつ、店のドアを押した。



思えばここは二十歳くらいの時に、生まれて初めてバーに入ったというお店だ。

当時、絵描き志望で今はドイツに住んでいるA君と、二人でおっかなびっくりでドアを開いたのが懐かしい。

 

久し振りのカウンターの向こうには、整った白髪を撫でつけたジェントルなマスターが変わらない姿で立っていた。バーというものに多く通っていたわけではないので、ここにもそう多く訪れているわけではないが、いつ来ても変わらない佇まいでマスターはそこにいる。なんだかそれが嬉しい。

 

カウンターでウイスキーを味わいながら、マスターと少し言葉を交わす。この店が開業して40年になるという。ぼくがおっかなびっくりでドアを開けたのが30年ほど前のこと。その頃から、記憶の中のマスターの風貌は変わらない気がする。

 

 

あの頃はカクテルがブームだった。「ハートカクテル」というオシャレなコミックが流行っていたり、「カクテル」という映画でトム・クルーズがスクリーンの中でボトルを回していたっけ。

 

ぼくは正直に言うと、あまりカクテルは好きでない。バーに来る目的はウイスキーで、中でもシングルモルトのアイラウイスキーがとても好みだ。独特のスモーキーフレーバーには中毒性がある。これにやられている同好の士も多いと思う。

 

若い頃と違って、量をたくさん飲みたいわけでもない。酔って忘れてしまいたいことがあるわけでもない。ただ純粋に美味しいウイスキーを味わいたいと思う。こういう風に思えるようになるには、相応の年齢が必要だと、二十歳の自分に言ってあげたい。

 

ウイスキーの語源は「命の水」だという。自分が生命力に溢れていた若き日にはなかったことだが、今はこの「命の水」が、生きるということを豊かにしてくれる実感がある。

 

小一時間をかけて二杯のウイスキーを味わい、席を立った。今夜もウイスキーの酒精に、生命を少し分けてもらったようだ。

私的不定期名曲選『この曲もえーやん!』 Thriller / Michael Jackson


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 マイケル・ジャクソンのアルバム、「スリラー」の40周年記念盤が発売されると知って、アマゾンの予約ボタンを反射的に押してしまった。

 

 そのアルバムが届いたので、午後の時間を使ってゆっくりと聴いた。自宅で音楽を聴くぞと決めて、聴くのは随分と久し振りの事だった。

 

 やはりマイケルは素晴らしかった。そして久し振りにMVが見たくなり、YouTubeを開いた。あの頃、MTVを席巻した革命的なMVだ。

 

 あのMVのインパクトは凄かった。当時、僕の住む街の中心街で、家電量販店が街頭にテレビモニターを設置して、あのMVを流していたことがあった。そのテレビモニター(懐かしのブラウン管テレビ)の周りを囲むように人だかりが出来て、みんなMVを見ていた。

 

 改めて見ても、これは世界遺産級だなと思う。

 

フルバージョン↓


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日田天領まつり


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大分県日田市は、江戸時代に徳川幕府の直轄地(天領)として栄えた歴史を持つ。

その日田市で、この週末に、日田天領まつりが催されたので行ってきた。

さすが徳川直轄地だけあって、古い建物が江戸風であり、九州の雰囲気でない。

埼玉県の川越をイメージしてもらえば、分かりやすいかもしれない。歴史のあるお店や酒蔵が軒を連ねる。

 

この日は竹灯籠に日が灯り、古い町並みの夜を照らし出した。

 

神輿も踊りも無い祭りだけれど、多くの人出で、皆それぞれに幻想的な宵を楽しんでいた。

露天も多くなく、落ち着いた雰囲気だ。これくらいが丁度よいと思える。暗くなって竹灯籠に灯りが揺れるのを見ると、心が満たされた。

 

 


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街の記憶32

2022.11 大分市

 

 今年の6月から故郷に戻り、新しい仕事と新しい生活が始まったのだが、まだペースが掴めないような日々を送っている。

 

 普通に生活を送っているつもりなのだけれど、やはり、新しい環境に対応する事に追われているのかもしれない。

 

 もう11月な訳で、来年には自分のペースを取り戻して、やりたいことや楽しみなことの為の時間を作っていきたいなあ、と思う。

 

 九州をのんびりと回る列車旅なんかをしたいなあ。うん、時間を取って計画に落とし込んでいきたい。

 

 以前、四国を列車で回った旅行がとても良かったので、九州もまた列車で回りたいと思っている。

 

 

 

 

四国を列車で回った一人旅の記事はこちら ↓

www.fuku-taro.net

 

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 まだ記事にしていない四国の列車一人旅が1つあるのだけれど、4年くらい経ってしまった。メモと写真は残っているのでいつか記事にしたいと思う。

 

冬が来る前に

2022年9月 別府市

 

10月も終わりに近づいてきて、体が寒さに驚いているようだ。

沖縄生活の3年間で冬らしい冬を過ごさずにいたので、久し振りの本土で晩秋の気温低下に、体がついて行けていないような気がする。

 

この週末は少し風邪のような症状で、家で大人しくしていた。

まだ、暖房らしいものは使っていないが、ストーブでも焚きたい気持ちだ。

 

部屋の中でダウンジャケットを着込み、暖かさにほっとする。沖縄では、ほぼ一年中Tシャツか半袖のポロシャツで過ごしていたので、この時期に着る丁度良い服が無くなっている。そんな風で、晩秋の正しい過ごし方を忘れてしまったようだ。

 

本格的な冬が来る前には、正しい寒さとの付き合い方を思い出したいと思う。

 

 

未来は明るくて、人生は素晴らしい。


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先が見通せないような世の中だ。

見ていて聴いていて心地の良いものでないニュースや映像が溢れている。

そんな時、ぼくは「LALALAND」のオープニングシーンを見る。

 

未来は明るくて、人生は素晴らしい。

このシーンを見ると、もう一度そう思えるんだ。