南風通信

みなみかぜつうしん あちこち 風のように

27年ぶりの再会


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今年のGWは鹿児島へ行ってきました。

全国転勤をしていた頃、20代後半の4年半を、この地で過ごしました。

 

その頃の鹿児島市は、新幹線も通っていなくて、今よりもずっと長閑な街たったと思います。北九州から鹿児島への転勤が決まった時には、正直、随分と田舎に行くことになっちゃったなあと思ったものです。鹿児島空港に降り立った時の強い陽射しを今もよく覚えています。南国に来たなぁと。

 

しかし、今になって思うのは、鹿児島は維新の電源地でありますし、偉大な人物を多く生み出した土壌でもありました。薩摩藩の時代から色濃く残るこの地の風土は、そんな気風を孕んでいました。人に優しく、芯のある人物が多かったように記憶しています。

 

ああ、あの頃、鹿児島への転勤を決めてくれた人達は、ぼくに期待してくれていたんだなぁと今は思えます。

 

27年ぶりに西郷さんに再会し、西南戦争で最後の指揮を取ったという城山の洞窟を巡り、終焉の地に立った時には胸に込み上げるものがありました。

 

20代後半をこの地で過ごした事は、今、ぼくの誇りとなっています。