南風通信

みなみかぜつうしん あちこち 風のように

生きる

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沖縄県うるま市 2021年3月

 

 

NHKで3月7日に放送された「未来への手紙2021 10年目のビデオレター」という番組をみた。

 

東日本大震災で被災した子どもたちが被災直後にビデオレターを撮っていて、10年後、成長したその子供たちを訪ねるというドキュメントだった。

 

失った家族や故郷への思い、復興への願いが込められていたそのビデオ撮影から10年。20歳前後に成長したその子たちの現実を、再びカメラは映し出していた。

 

僕はこの番組を見ながらずっと泣いていた。なんでこんなに涙が出るのか分からなかった。それほどに泣いた。短くはないその番組の放送時間中、ずっと泣いていた。

 

九州生まれで、東日本大震災当時も九州に暮らしていた僕は、東日本大震災の事を何も知らない。被災後のこの10年を生きてきた人たちがたくさんいる事を、改めて思った。

 

ここから先の文章を、書いては消し書いては消しを繰り返した。やっぱり僕には、このテーマを書くことは難しい。

 

ただ、このTV番組を見ながら「この十年を、僕はちゃんと生きて来ただろうか」と何度も自分に問うたのだった。