最近、目線が下がっている気がする。
遠くを見通すこともなく、足元を踏み誤らないように歩いているようだ。
そんなある日。
上を向いて歩こう、と。
そうだ、カメラを手に上を向いて歩こう、と思ったわけです。
そして、那覇市の国際通り周辺を、パチリパチリとシャッターを切りながら歩き始めたのは、もう午後の遅い時間からでした。
沖縄県庁舎は黒川紀章の設計だとか。
ビルの壁面に木が張り付いたようなデザイン。
リュボウデパートの入っているパレットくもじは、ゆいレール県庁前駅と直結している。
そして、国際通りへ。
目線を下げれば、国際通りは臨時休業でシャッターを下ろしたお店ばかりになっている。それが今の現実の光景。
目線を上にしながら、現実もしっかりと見ておこうと思う。
いつか、コロナ禍の時が過ぎ去って、あの頃の国際通りはシャッター街になっていたんだよ。信じられないだろうけど、と言える日がくる時のために
土曜日の18時には、もうこの商店街は薄暗くて、お店もほとんど開いてなくて
人もまばらで、みんな足早に家路を急いでいて
開いている数少ない飲み屋さんは、店内よりも外の方が客が多くて。そうは言っても、ぜんぜん少ない客数で
そんなことが昔あったんだよ、って言うために
今のこの景色もしっかり見ておこうと思う。
現実を踏みしめながら、視線は上に。