観光で訪れただけでは分からない「その土地の魅力」というものがあります。その土地の名産品だったり、土地ならではの料理だったり等々を発見するのは、転勤族の楽しみの一つでもあります。
そんな地元の名品が一堂に集まるイベントが、那覇市の奥武山公園で10月25日から3日間にわたり行われました。その名も「沖縄の産業まつり」です。どストレートなネーミングですが、この「沖縄の産業まつり」は、凄いんです。
正直、ぼくはあんまり興味はなかったんですけど、ツマが「面白いらしいよ」と言い張るので行くことになりました。結果、「行って正解!」のイベントだったんです。我が家では「ツマ案件に外れなし」というジンクスがあったりするのです。
そんなツマがどうしても行きたかったブースがこちら沖縄鋳鉄工業さんのブースです。
この沖縄鋳鉄工業さんは、「ご当地マンホール」を発明した会社なのです。「ご当地マンホール」もしくは「デザインマンホール」とも言いますが、その土地にゆかりのものを刻んだマンホールの蓋ってありますでしょう?あれの事です。
1972年に本土復帰した沖縄には、本土から県外製品が大量に流入してきました。地元沖縄の企業は、それに対抗しなければならなかったのです。生き残りをかけた沖縄鋳鉄工業さんは、市役所と相談して「デザインマンホール」を生み出しました。ここ那覇市は「ご当地マンホール」発祥の地でもあるのでした。
この沖縄鋳鉄工業さんのブースでは、沖縄県のご当地マンホールのデザインを用いた缶バッジを作ってもらえます。しかも無料で!
ただし、作ってもらえるのは輪投げに成功した人だけです。まあ、誰でも成功するのですが。
デザインを選んで、機械に缶バッジの部品を入れてガッチャンコすれば・・・
どうです素敵でしょう?ぼくは那覇市。ツマは沖縄市のデザインのものにしました。良い記念になりますよね。
ご当地マンホールと沖縄鋳鉄工業さんの詳しい事はこちらの
「さんち~工芸と探訪~」というWEBの記事をご覧ください。凄い会社なんですよ。
当面の目的を完了した我々でしたが、美味しそうな県産品のブースがずらりと並び、多くの人が行き交うお祭り雰囲気に財布のひもが緩みっぱなし。食べ歩きを堪能しました。
一日に5万人が訪れるという「沖縄の産業まつり」。沖縄地場産業の奥深さを思い知らされるのでした。
会場へは、ゆいレール「奥武山公園駅」から徒歩ですぐです。とっぷりと日も暮れて、向こうに沖縄セルラースタジアムの灯が煌々と灯っていました。
沖縄に来て3ヶ月。ようやく少しずつ沖縄生活が身に馴染んできたように思います。どうやら、沖縄良いところだあ。