2021.5 那覇市
そういえばという感じの話なんだけど、気がつけば4か月以上断酒している。
今年の正月三日までは普通にお酒を飲んでいたけれど、いつの間にか飲まなくなってしまった。飲んべえの、このぼくがである。
別に気合を入れて決意して、よし、断酒しよう、というようなこともなかったんだけれど、いつの間にか飲まなくなっていた。たぶん一番大きな原因はこの一年以上、職場の飲み会というものが一度もなかったからだと思う。
それと、もう一つには、コロナ禍や、それに伴うリモート勤務への進行などで、仕事の密度が極めて高くなり、心身に疲れが蓄積していのか、アルコールを体内に入れる事を「しんどい」と感じ始めたという事もある。自然とお酒から離れていったような状況だ。
そんな訳で、環境面と体調面の両方のタイミングがぴたりと合って、ぼくはお酒を飲まなくなっている。しかし、これがずっと続くかと言われれば分からない。取り敢えず飲みたいと思わないから飲んでいないという感じ。
考えてみると、お酒の美味しさは環境と雰囲気だったんだなあと思う。ぼくにとっては。
例えば、旅行に出かけた先で、その土地の肴で当地自慢の酒を飲むなんて最高だ。そして、カウンターなんかで飲みながら、見知らぬ隣客と取り留めのない会話をしつつ、地元言葉の響きに耳を傾けるなんてのも良いもんだ。まさに旅情を掻き立てられる。だけれども、そんなシチュエーションもとんとご無沙汰だ。
断酒に加えて最近は、朝からジョギングなんてらしくない事にも挑戦している。
一般的に言えば、酒を飲まず、健康に気を使った生活は褒められたものなのかもしれない。
しかし、ぼくにとってそれは、楽しみの無い生活がもう随分続いてきたぞ、他にする事もなく日々の生活に精一杯だぞ、ということのように思われる。
でも、幸いなことに断酒と運動の健康的な生活は、心身を前向きにしてくれているようだ。おかげでなんとか頑張っている。それなりに日々を楽しみながら。