南風通信

みなみかぜつうしん あちこち 風のように

家での楽しみ

家に居ることが多くなった生活に、少しずつ慣れてきたような気がします。

自粛生活を楽しむには、コロナの影響で先々の見通しがつきにくい中で、比較的お金のかからない楽しみの方が良いですね。

ところで、Amazon prime会員について、恥ずかしながら、つい最近まで映画やドラマが見放題だということを知りませんでした。この自粛生活にぴったりのサービスなんですね。

早速、大好きだったドラマを一気に見ます。

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このドラマのなんとも言えない世界観が好きです。癖になるんですね。リアルタイムで見た時も、最終回で???となりましたが、今回も一気に見終わって再び???となりました。どう解釈すべきかを試されているような作品です。


熱海の捜査官を見終わって、次に見たのがこちら。

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時効警察の方が、分かりやすくて楽しめますね。これを書いてて気がつきましたが、ぼくは意外とオダギリジョーのファンかもしれない。


本を読む時間も増えました。『貧乏だけど贅沢』は、沢木耕太郎の対談集です。いろいろな人との対談が出ています。俳優、ミュージシャン、作家、学者等々……。

基本的には「旅」が対談のテーマになっています。対談相手によって、固い文章になったり、柔らかい文章になったりして、読み応えがあります。高倉健との対談なんかは、俳優の意外な一面を知れたりして興味深いものでした。

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もう一冊は曽野綾子のエッセイ。この人の本を読むのは初めてだったんだけど、とても面白い人なんですね。この本を読んで思うのは、やはり戦争を潜り抜けてきた人の言葉は強いということ。国に助けて貰おうなんて思うのが間違いで、常に自分で生きてゆけるように備えておくのは当たり前、そんな意味の事が書かれています。敗戦後、国には勿論、誰も助けてなんかくれなかったという、作者の強烈な体験がそこにはあるのだと思います。人生の先輩からのちょっとしたアドバイスを頂いたような、有り難く温かな気持ちになりました。

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コロナのせいで生活がガラッと変わってしまいましたが、そのお陰でのんびりと見たり読んだりの時間が持てました。とはいえ、感染拡大の状況や、経済的な打撃の深刻さを思えば、やはり早く通常の生活に戻ってほしいものです。