2020-03-01 街の記憶13 カメラ散歩 街の記憶 GR 那覇市 ラビリンスのようなアーケードは、どこもまたそうであるように、シャッターが閉まったままの通りが続く。 廃墟のような通路を進むと、不意に光が溢れた一角に出た。薄暗い路地の中で、そこだけ光が満ち溢れ、電灯の下に酔客たちの上気した顔が並び浮かぶ。 この辺はかつて色街だった言うが、今はもうその様子はない。しかし、地面に染み付いた過去の人々の記憶が、陽炎のように揺らめくようだ。 人間の営み。愛すべき日常。その時々で今も昔も。