南風通信

みなみかぜつうしん あちこち 風のように

うりずん

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相手の事を思って身を引こう、なんていう美意識は、昭和の演歌の中くらいにしか無くなってしまったのかなあ等と思う午後を過ごす。

 

欲しいものが欲しい。もっと欲しいものは、もっと欲しい。

複雑に巧妙で洗練された資本主義社会に生きる僕らは、空気を吸うように欲望を呼吸していて、自分に正直だ。そういう時代なのかも。

 

窓の外は光に溢れていて、流れてくる風は爽やかで心地よい。つまらない思念を置き去りにする。ああ、なんていう素敵な午後だろう。

 

沖縄の言葉で、春分の日から立夏の間の気候の良い季節の事を「うりずん」と言うらしい。今日はまさに「うりずん」な一日だ。