南風通信

みなみかぜつうしん あちこち 風のように

釣れない釣り人の幸福な水辺6


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沖縄から友人がやってきた。

元の職場の同僚だ。

根っからのバス釣り好きの彼は、以前から飛行機を使って、沖縄から大分への釣行を行っている。

何故、わざわざ大分まで釣りの為にやってくるのだろうか。

 

外来生物法の施行から、何かと悪者にされるブラックバスだけれども、本番アメリカではフィッシングライセンスを発行して(お金を取って)、水産資源の保護や自然環境の整備に当てている。そういった制度が整っている事もあり、アメリカでバス釣りは、ポピュラーな趣味の一つになっている。

 

有り難いことに、ここ大分県ではこのアメリカの方式に習うように遊漁券を販売していて、ブラックバスの存在を認めている水域が多い。沖縄の友人がしばしばやって来る芹川ダムも、そういった方針を取っているダム湖の一つだ。ここでは、バス釣り人たちは公に釣りを楽しむことができる。

 

ここには九州全域から釣り人がやって来ていて、駐車場には、福岡、北九州、熊本ナンバーのばかりで、地元大分ナンバーの車の方が少ないくらいだ。近くの道の駅にも人が多く栄えているように見える。湖のすぐそばにはゲストハウスもできた。きっとそれなりに経済効果もあるのだろう。

 

今日は、沖縄の友人と7時間ロッドを振っていた。二人とも魚に触る事が出来て良かった。

一足早い夏休みを取っている彼は、今夜はゆっくりと温泉に浸かって、久住の星空でも眺めているのではないか。羨ましいことに、彼は明日も明後日も釣りだそうだ。雨が降らなければいいと思う。大分の豊かな自然を満喫して欲しい。