南風通信

みなみかぜつうしん あちこち 風のように

街の記憶

街の記憶5

街を写したスナップ写真は不思議だ。 何の意図もなく記録する気もないままに、何か気になった風景にシャッターを切る。そこには何の感情もなかったと思う。その写真を撮ったことも忘れて放置したまま数年が経った後、何気なくその写真を現像してみると、全く…

街の記憶4

年末の海を渡る船の中で人々は少し疲れて退屈そうだ。 風が強く波が高い。時折、ゆらりと床が持ち上げられるように揺れた。 ゆらり ゆらり ゆらりと船は揺れた。 この海の向こうに懐かしい街があるんだ。 久し振りの街を ぶらり ぶらり ぶらりと歩いてみよう…

街の記憶3

今までの「街の記憶」シリーズは、リコーのGRで撮った写真ばかりでした。 今回の写真は全てニコンD750に50㎜のレンズ。50㎜の単焦点レンズとD750なら、街を撮るには、重すぎず機動力も充分です。 だけど、やっぱりGRで撮れる写真とは何かが違う…

街の記憶2

森山大道の写真集に感化されカメラを始めました。ある古い路上スナップの写真集でした。 森山大道 著 「路上スナップのススメ」の中にこういった文章があります。 「シャッターを押しちゃった瞬間にフィルムに焼き付いたものは、その瞬間からどんどん本人の…

街の記憶1

新宿の街を歩いた。 学生時代に中央線沿線に住んでいたぼくには、東京とは新宿だった。 街はその頃よりも少し大人しくなっただろうか。 今日は良い天気で、街に光が溢れて写真日和だ。 街歩きには、やはりGRが良い。 今日のこの光景もいつか懐かしい光景にな…