土佐の一本釣りといえば、やはり、カツオでしょうか。
一本釣り漁は、巻き網漁に比べて魚の身が傷まないので美味しく食べる事が出来、市場価格も高いようです。
ここ高知県では、もう1つ有名な一本釣りの魚があります。
一本釣り「沖うるめ」。
この沖うるめというものを、耳にしたことがあるでしょうか?
ぼくは、高知に来て初めて知りました。
足繁く通う居酒屋「葉牡丹」のカウンターで、常連のトラさんに1本貰ったのが最初です。
これが旨い!酒に合う!
以来の、「葉牡丹」ではフライ盛りと沖うるめの丸干しは、必ずオーダーします。
そんな沖うるめを、余すところなく美味しく食べさせてくれるお店が土佐市宇佐にあるというので、早速出掛けました。
「宇佐もんや」というお店の名前は、高知ではそこそこ有名だと思います。しかし、お店の佇まいはいたって地味。実は仕事でこのお店の前を何度か通った事がありますが、ここが「宇佐もんや」だとは全く気づきませんでした。
でも、あれですよね。地味な名店にハズレなしですよね。
店内は8人がけ位の大きさのテーブルが1つに、カウンターのみ。こじんまりとしています。
カウンターにかけて、「うさもんや定食」を注文します。
こちらが「うさもんや定食」
1つづつ見ていくと、沖うるめのヅケ丼は、ご飯を一気にかきこみたくなる感じ。味のしっかりしたヅケがご飯に合います。海苔の風味も良し。
お刺身は、脂が乗っていて旨いです。臭みは、まるでなし。上品な味わいです。
フライは、嫌いな人いないでしょう。醤油をさっとかけて、サクサクの衣とホクホクと身のうま味を味わいます。子供も喜びそう。
小鉢は南蛮漬けです。さっぱりします。
美味しかった!ご馳走さまです。お味は鉄板です。大満足です。
ちなみに、沖うるめは深海魚だそうです。網が届かないので一本釣りになるのかも知れません。
深海魚と聞くと二の足を踏みますが、沖うるめは、本当に美味しいので機会があれば是非食べて見てください。
食後は、海岸沿いのカフェで太平洋を眺めながらコーヒーを頂きました。
雄大な海はキラキラと輝きます。光の強さで、景色が色を失ってゆきます。
どうやら、本格的に高知の夏がやって来たようです。