大分名物として、中津の唐揚げは、全国的にも有名になっているようだ。
唐揚げ。美味いですよねえ。唐揚げ嫌いな人はそんなにいないんじゃないかあと思う。
お弁当屋さんに行って、店頭にハンバーグ弁当、のり弁当、シャケ弁当、唐揚げ弁当が並んでいたとします。そんな時にどのお弁当を買います?
ぼくは断然、唐揚げ弁当を推すわけです。ハイ。
正直に言うと、のり弁当とキワドイ競合の末に唐揚げ弁当が勝利するのですが、やっぱり、ごはんとおかずは別が良いと思いませんか?うーん。納得いかない方も多そうですが、ここは話の流れで断固、唐揚げ弁当な訳であります。
あ、ハンバーグとシャケはどうかって言うと、ハンバーグ弁当は当たり外れがあるじゃないですか。1,000円以上するような洋食屋のハンバーグ弁当なら信頼できそうですが、ここで問題になっているのは、すべての弁当が1,000円以下。しかも、500円前後の価格帯が中心のお弁当屋さんな訳です。(最近、お弁当も値上がりしましたねえ)
そーすると、ほら、あるでしょう? あの、かたーいミンチの塊みたいなハンバーグ。あれ、がっかりするわけです。ハンバーグ弁当は出たとこ勝負。蓋を開けるまで分からないのが定説なのです。たぶん。
それとシャケ弁当は、ぼくがシャケ嫌いなのでパス。実は貧乏学生時代に缶詰のシャケ缶に一寸だけマヨネーズを落として食べるのが大好きだった時期があって、つまり、その時に食べ過ぎてシャケ嫌いになったというお話なのです。
えーと、前置きが随分長くなりましたけれど、つまり、お弁当は唐揚げ弁当が最強という事です。
ところで、最近の若い人たちが「○○しか勝たん!」と言うのを聞くことが増えた気がしますが、ぼくは、今日こそ声を大にして言いたい「唐揚げしか勝たん!」
・・・と、ここまで唐揚げを全面的に賞賛してきたわけですが、ここ大分県ではこれで話は終わらないんですよ、お客さん。他県なら良いんです。「唐揚げしか勝たん!」完璧じゃないですか。他県なら。
ここ大分県には鶏料理の王者、唐揚げをも凌駕するものがあるのです。
それが「とり天!!!」です。
そうです、同じとり肉です。そうです、同じ揚げ物です。
しかし、侮るなかれ。とり天と唐揚げはパンダとレッサーパンダほどに違うのです。
そして、ぼくは圧倒的に唐揚げよりも、とり天派な訳です。
とり天は、とりのもも肉や胸肉を衣をつけて天ぷらにしたものです。もも肉派とむね肉派の鋭い対立もあちこちに見えたりするのが大分県。ちなみに大分県人は「すべって転んで大分県」と言われるのが好きじゃ無い。だから、そんな時はヘラヘラと笑ってしまいます。あー出たなって感じで。
そんな事よりも、とり天です。衣をまとった、とりのもも肉やむね肉を酢醤油と辛子をつけて食べると、まあこれ絶品な訳です。ハイ。
そんな訳で、とり天弁当と唐揚げ弁当が二つしか残っていなかったならば、ぼくは躊躇無く、とり天弁当を手に取るのです。(次回は唐揚げにしようとココロに秘めつつ)
そして、ようやく本題です。先日、無性にとり天が食べたくなり、大分市東春日のとり天の名店。「美味 なかよし」へ行ってきたのです。
キャベツの千切りが敷かれた大皿の中で、熱々揚げたてのとり天がごろり、ごろり。
すかさず、はふあふ、あちちと頂くのです。味はどうかって?
それはもう、皆まで言わすなって事で。