南風通信

みなみかぜつうしん あちこち 風のように

沖縄カウントダウン(ゆいレール気まま編)

沖縄生活が残り少なくなりそうだと思うようになってきて、今のうちにやっておこうと思うことをやっています。沖縄でやっておきたいことの一つが「ゆいレール乗り放題散歩」です。

 

これは2月のこと。平日休みのある日、沖縄モノレール「ゆいレール」の一日乗車券(800円)を使って、乗り放題の気まま散歩をしました。国際通り最寄りの「県庁前駅」からスタートです。

 

 

各駅の構内にはガラスやタイルで出来た、沖縄らしさを表すアートデザインがあります。

これは首里城最寄りの「首里駅」のアートデザイン。首里城と古式行事が描かれています。

昼時にスタートしたので、まずは昼食に目星を付けていたお店へ。お店は首里駅から徒歩3分の場所にある「ななほし食堂」です。ここは地元民に人気のお店で、ウリは自家製の「ゆし豆腐」や「島豆腐」です。

 

こちらが、ツマが頼んだ「ゆし豆腐」。見た目よりも結構なボリュームだったようです。

ぼくはカレーを注文。隣の席のおじさんたちが食べていたので、つられてしまいました。カレーにはそんなパワーがありますよね。沖縄っぽさゼロだけど。

お店は家族連れがいっぱいで、地元民に愛されているのが分かります。観光客の姿もちらほら。首里城が近いからかな。気になった「自家製おから」を購入して店を出ます。

首里駅にもどり

こんなところにも越来先生が。越来先生は沖縄ローカルタレントで一番有名な人です。

 

 

www.fuku-taro.net

 

首里駅から経塚駅へ。ここで下車します。

経塚駅の各駅アートは「二童敵討」。

二童敵討は、琉球伝統芸能「組踊(くみおどり)」の代表的な演目です。

あらすじはこんなかんじ。

 

「天下取りの野望に燃える勝連城(かつれんじょう)城主、阿麻和利。阿麻和利は、首里王府(しゅりおうふ)に偽りを言って、中城城主・護佐丸を攻め滅ぼします。そして、護佐丸を討ち取ると同時に、その子ども達も殺しました。


ところが、阿麻和利が殺したと思っていた護佐丸の遺児鶴松と亀千代の兄弟[二童]は、実は生きていました。落城の際に敵の目を逃れた鶴松と亀千代は、母のもとで成長し、父の敵を討つ機会を狙っていました。そして、阿麻和利が野遊びをすると聞きつけた2人は、仇討ちに向かいます。

阿麻和利一行が酒盛りをしているところに、踊り子に変装した鶴松と亀千代が近づきます。阿麻和利に所望されて踊る2人。2人の踊りを見て気分を良くした阿麻和利は、褒美として、自らの大団扇(おおうちわ)と太刀(たち)を与えます。さらに気分を良くした阿麻和利は、自ら着ている羽織なども、次々に与えます。そして、丸腰になった阿麻和利のすきを見逃さず、2人は首尾よく父の敵を討ちます。」(文化デジタルライブラリーより要約)

 

 

 

ゆいレールを降りた後は、てくてく歩くのです。それがゆいレール乗り放題散歩。

 

ぼくの人生で、この道を歩くのは今日が最後かもしれないな、と思いながら歩くのです。

 

経塚の目当ては「座波菓子店」です。ここの琉球伝統菓子「くんぺん」が美味しいと評判なのです。店内は、平日にも関わらず客が途切れませんでした。「お菓子はここに来れば間違いなし」と地元民の絶対的な信頼を得ているお店です。

色んなまんじゅうも美味しそう。

経塚駅まで戻り、ゆいレール東の終点「てだこ浦西駅」へ。

駅アートは天井に円形のガラスアート。てぃーだ(太陽)からイメージされるデザインです。てだこ浦西駅は2019年に開業したばかりの新しい駅。因みに、てだこ浦西駅の「てだこ」は「太陽の子」の意味です。構内は明るくとてもきれいです。

 

てだこ浦西駅周辺を散策してから、再びゆいレールに乗って石嶺駅へ戻ります。

 

石嶺駅の駅アートは「エイサーと旗頭」。この2年はコロナのせいで、エイサーも見れませんでしたね。残念。

各駅にはスタンプがあって、ツマはスタンプ帳を楽しみに持ってきていました。駅のスタンプが増えていくのを嬉しそうに眺めています。

石嶺駅の目的は「アロハ洋菓子店」。伝統菓子が「座波菓子店」なら、洋菓子はここです。

ぼくとツマは沖縄の「ジャーマンケーキ」が大好きです。ジャーマンケーキって知ってます?他所であまり聞いたことがありません。

ぼくは沖縄に来て初めて食べたのですが、ハマっています。そのジャーマンケーキは「アロハ洋菓子店のものが一番好き」と、ツマの職場の人が言ったとか。地元の人の情報は信じられると思うのです。

ここも老舗で地元民に愛され続けるお店です。

美味しそうなケーキが沢山並びます。

ジャーマンケーキを購入してから、石嶺駅へもどってから・・・

 

一気に西の終点「那覇空港駅」へ。那覇空港駅の駅アートはデイゴの花と琉球古典舞踊です。誰もがイメージする沖縄のイメージですね。さすがは空港駅です。

 

 

日本最西端の駅がここだそうです。

 

 

さて、随分歩きました。ゆいレール散歩は結構歩きます。

でも、歩くからこそ見れる景色もあります。2月なのに沖縄の街は美しい花が咲いています。さすが南国です。この光景を覚えておこう。

 

 

自宅に戻ってから、早速、今日買ったお菓子を頂きます。コーヒーカップは沖縄の陶芸家、金城由美子さんのものです。沖縄に来てハマったものの一つが金城さんの器。

コーヒーとジャーマンケーキ。

そして、伝統菓子くんぺん。くんペンは座波菓子店が一番美味いという地元民多数です。納得の美味さ。

チョコまんじゅう。これも金城さんの器です。さんごブルーのお皿。

レモンクリームだったかな?

そして夕食には、ななほし食堂で購入したおからも登場。

 

ほとんど、お菓子を買い求めてばかりでしたが、沖縄でやっておきたかったこと「ゆいレール散歩」をコンプリートです。最近はツマと歩くことが増えています。ツマも沖縄を離れることを寂しく思っているのです。