南風通信

みなみかぜつうしん あちこち 風のように

雨宿り

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2021.5 那覇市

 

ある日。梅雨の日の事。

スコールのような強い雨が、地面を叩きつけるように降り続けた。

ここは南国の島だという事を思い出させるような雨。

 

傘も持たないのにカメラだけはしっかり持って出かけたカメラ散歩は、思いの外の強い雨で行き場を失う。

幸いだったのは、強い雨がいきなり降り始めた時、ちょうど牧志公設市場跡近くのアーケードの中を撮影していたことだった。

 

天井の隙間の雨空が、一面の光を放つストロボのように発光し、直後、ズドンと大気を震わせる雷音が響く。一瞬、雨音が消えたような静けさは錯覚だ。

 

この日、ゆうに2時間を超えて降り続けた強い雨によって、古びたアーケード商店街に閉じ込められた午後を過ごした1日となったのだった。