南風通信

みなみかぜつうしん あちこち 風のように

私的不定期名曲選『この曲もえーやん!』㉛  West End Girls / Pet Shop Boys


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ペットショップボーイズのこのお洒落な曲は、80年代のTVコマーシャルで流れたりしていて、とても洗練されているようなんだけど、その歌詞はちょっとシニカルで詩的だ。

 

邦訳はこんな感じ。

 

時々君は死んだ方がマシだと思い
手に銃を取って
頭に向ける
椅子を蹴り上げてテーブルをぶち壊し
君はあまりにも情緒不安定で気でも狂ったのかと君自身でも思う
ウエスト・エンドの街のレストランで
警察が呼ばれて気の狂った男を取り囲むが
男はウエスト・エンドの街のいかがわしいバーまで
地下を走って伝っていく

 

数え切れない影たちが囁く声
ポスターには様々な顔があり
選択肢が多すぎる
「もしも」「いつ」「何故」「何」
君はいくら手にいれたのか?
もう手に入れたのか?
今手に入れるのか?
もしそうならば何回手にいれたのか?
困難な選択と楽な選択のどちらを選ぶのか?
(君はいくら必要なんだ?)

 

世界の果てのウエスト・エンドの街に
イースト・エンドの少年たちとウエスト・エンドの少女たちがいる
世界の果てのウエスト・エンドの街で
イースト・エンドの少年たちとウエスト・エンドの少女たちが出会う
ウエスト・エンドの少女たち

 

このギャップは、職場のお洒落な新人イケメンの趣味が、爬虫類の飼育だったようなカンジ?ちょっと違うか。

 

僕が英語がからきしなので、勝手にギャップを感じているだけで、世界中の英語圏の人たちは、この歌詞の意味のままにこの曲を支持したんだな。そう思うとずいぶん暗い曲が人気になったものだと思う。当時の世相がこんな空気感だったのかもしれない。

でも、実は、英国から出てくるこういった意味ありげな歌詞の曲は、ぼくの好みなんだなあ。