12月8日はビートルズのメンバーだった、ジョン・レノンの命日です。1980年、長い育児休暇を終えたジョンは、妻のヨーコと一緒にアルバムを制作しました。「ダブルファンタジー」と名付けられたこのアルバムの中で、ジョンはとても幸せそうでした。
70年代のジョンは、政治色の強い活動をしていたり、ヨーコとの不和から迷走したりと不安定な時期でした。75年にアルバム「ロックン・ロール」で、ロックミュージックに回帰した彼は、やっと自分の歩むべき道に生還したように見えました。それから5年の育児休暇を経ての活動再開の直後に。
「ダブルファンタジー」のリリース直後の12月8日、ジョンはセントラルパークからほど近い、ダコタハウスの前で凶弾に倒れ亡くなりました。
「想像してごらん。国境なんて無いんだと」
ジョンの事を夢想家という人がいる。そうかもしれません。
21世紀になっても国家間、民族間の諍いは無くならないし、むしろ酷くなりつつように見えます。
忌野清志郎も「夢想家」でしょうか。
そして、大きすぎる夢は、その身を食い破るのでしょうか。
もう、二人とも、この世界には居なくなってしまいました。
それでも「イマジン」は、2018年の今でも流れ続けています。