南風通信

みなみかぜつうしん あちこち 風のように

高知市

街の記憶2

森山大道の写真集に感化されカメラを始めました。ある古い路上スナップの写真集でした。 森山大道 著 「路上スナップのススメ」の中にこういった文章があります。 「シャッターを押しちゃった瞬間にフィルムに焼き付いたものは、その瞬間からどんどん本人の…

不意に懐かしい友人に会ったような

このブログのタイトルは「南風通信」です。実は、このタイトルにはちょっとしたイメージが込められています。 ぼくが、架空の喫茶店「coffee南風」のマスターになって、店の周辺の出来事や、常連のお客さんとのやり取りや、近所の迷いネコの捜索や、簡単な業…

本家よさこい参戦記2017④

高知は明るい。そもそも、太平洋に向かって両手を広げたような地形は太陽の光を全身で受ける人のようだ。 高知は自由だ。周りを伺い言葉を選ぶよりも、思ったことをポンポンと口にする。「私はこういう人間やき。それでよかったら付き合っとうせ」 めんどく…

祭りのあと

よさこい祭りが終わりました。正直、燃え尽きました。と、言うか、炎天下で、一日中踊り続けた疲労が抜けきらないのです。でも、よさこいの日の事を思い出すと爽やかな気分になってゆきます。 甲子園で高校野球の熱戦が続いていますが、大げさに言えばよさこ…

本家よさこい参戦記2017③

よさこい祭りの本祭の2日間が終わりました。 ぼくらのチームは、大賞・金賞・銀賞が決まった後も路面電車に乗り、会場を転戦し、最後まで踊りきりました。 皆、踊りたくて仕方ないのです。 一夜明けて、今日は遊びに来ている親戚と一緒にアンパンマンミュー…

本家よさこい参戦記2017② 南風通信増刊号

よさこい祭り前夜祭が始まりました。明日、明後日が祭り本番、明々後日が後夜祭になります。高知の一番熱い4日間です。 よっちょれよ!よっちょれよ! よっちょれ!よっちょれ! よっちょれよー! さあ、始まりますよ!!

人生のヨロコビ

ずいぶん昔、少年だった頃、地元を流れる大きな川の河口に、当時としてはとてもシックな大人の雰囲気のあるフレンチレストランがオープンした。 その頃、同級生のA君と、よく河原の土手に座って芝居の練習を眺めていた。当時、劇団とか芝居とかがブームだっ…

南国土佐のニュー・シネマ・パラダイス

ぼくの生まれた街には小さな映画館があった。 商店街の細い通り沿いの古びた八百屋の二階にそれはあった。 随分と昔のこと。 その八百屋の二階の小さなシアターの座席は、ぼくにとってまだ見知らぬ世界への入り口だった。 高校生だった頃、ここでやってる映…

週末は「〆餃子」安兵衛のギョウザでシメる

毎週ブログを更新するのは楽しみでもあり、大変な事でもある。 「何となく毎週更新」で始めたのですが、やがて「毎週土曜日午前11時更新を目指す」に自分の中でルールを変えました。そうした方が一週間のリズムを作り易かったからです。 記事をストックする…

ユリフェスタ2017

高知市長浜のユリフェスタに行きました。写真を撮ることが目的ではなかったのですがカメラを持って行きました。 ぼくはいつもは花の写真を撮りません。 上手い人たちが花を撮った写真を見て自分にはとてもそんな腕がないと思うから。 それなのに今日はユリの…

本家よさこい参戦記2017①

ある日、職場の若手のM君がにこにこしながら近づいてきた。手に一枚の紙を差し出し「よさこいの申込書ですけど、今年も出ますか?」と言う。 咄嗟に「もちろんだよ。よろこんでー!」と注文を受けた居酒屋の店員のような返事をしてしまった。どうやら高知の…

ベトナムランチに導かれて

金曜日の夜の事。よく行く居酒屋のカウンターで一人飲んでいました。 お店の名前は高知市の名店「葉牡丹」です。ここは安くて美味い、良い居酒屋の見本のようなお店で、ちょくちょく一人でも行ったりします。 いつも通り「フライ盛合わせ」と生ビールでスタ…

高知市路地裏さんぽ

カメラを持って街を歩くのが好きだ。 それはたぶん、カメラを始めた頃に見た森山大道の古い写真集に影響を受けているからだと思う。 街にはそれぞれに表情がある。メインストーリーの煌びやかに浮かび上がるショーウインドウよりも、路地裏の人間臭さに魅力…

土佐の「さわち料理」をご存知ですか?

ぼくが高知へやって来て半年以上が過ぎました。高知で過ごす中で、少しずつ高知の人や風土や文化について「こんな感じかなあ」と思う事があります。 谷是 著「高知県 謎解き散歩」のはじめにこうある。 「土佐は明るい。強烈な太陽が眩しい光線を降り注ぎ、…

土佐のおきゃく2017探訪

2017年3月4日土曜日は、「志国高知 幕末維新博」の開幕の日でした。 高知城のすぐ下の広場でオープニングセレモニーが行われました。 俳優の高橋英樹さんや地元高知出身の広末涼子さんも来場しました。 テレビ高知のローカル番組「テレっちのたまご」でお馴…

高知食べ歩き / 尾木食堂

高知駅からも高知城からもほど近い所にある「尾木食堂」へ行ってきました。 お店の外に「えび特天丼」との看板が掲げていて、エビ好きのぼくは大いに気になっていたのです。 「秘密のケンミンショウ」で紹介された、「コンパルのエビフライのサンドイッチ」…

龍馬の手紙

司馬遼太郎の「竜馬が行く」を読んだのは、30歳になるかならないかの頃だったと思う。ぼくは学生時代から乱読で様々なジャンルの本を読んでいたが、何故が歴史ものを敬遠していた。なぜ30歳にして「竜馬」を読んだのかは思い出せない。 しかし、遅くになって…

とさでんのある風景

路面電車のある風景が好きだ。 高知には、とさでんが走っていて高知人の生活に深く浸透しています。 朝の通勤時などは2,3分に一本の電車がやって来てとても便利なのです。 考えてみれば、ぼくは路面電車のある街に比較的縁があるようです。 社会人になっ…

土佐のおきゃく

久し振りに暖かくなった土曜の午前中、高知の中心街を歩いてみると前方から黄色くペイントされた派手な路面電車がやって来る。その名も「おきゃく電車」 「おきゃく」とは土佐弁で「宴会」の事だそうで、3月には高知の中心街のまち全体で宴会をする「土佐の…

たっすいがはいかん

昨年、新書でベストセラーになった本に「キリンビール高知支店の奇跡」というものがあった。その頃、僕は埼玉に住んでいて、その本を買ったのは確かJR大宮駅の構内の本屋だったが、その時は、まさか自分が数ヶ月後に高知に転勤になるとは全く考えていなか…