南風通信

みなみかぜつうしん あちこち 風のように

沖縄市

センチメンタル・シティ

国道330号に雨が降っていた。車窓の外に降る2月の柔らかな雨は、どこかセンチメンタルだった。その雨の中を、ぼくは車を走らせて、かつてコザ市と呼ばれた地域に向かっていた。 国道沿いに米軍基地のフェンスが長く続く側道を、大柄な白人のジョガーが雨…

街の記憶25

那覇市の歓楽街「松山」を昼に歩く。人気はなく静かだ。歓楽街はどこもそうだが、昼間はどこか白々しく感じられる。それが夜になれば魅惑の熱を帯びてゆくのだ。 コロナのお陰でこの界隈には足を踏み入れたことがなかった。緊急事態宣言が解綬され、今、夜は…

FC琉球のホームゲームを観に行く

某スポンサー関係の方からFC琉球の観戦チケットを頂く機会があって、喜び勇んでFC琉球のホームスタジアム「タビックひやごんスタジアム」へ向かうこととなった。 ぼくは熱心なJリーグファンではないが、スポーツとしてのサッカーが単純に好きだ。子供の頃…

街の記憶 20

コザ・ゲート通り周辺は、まるで異国のようだ。 ライブハウスからハードロックの演奏が聞こえてくる。店の前で足を止めて、しばらくの間、耳を傾ける。ロックミュージックはやっぱりライブが良い。自然に体がリズムを取り出す。 そういえば、ここはコザロッ…

街の記憶15

2020.5 那覇市 今年のGWはコロナ禍のせいで、国際通りはガラガラだった。GWの航空機の予約が満席だという事で、県外からの大勢の観光客の流入とコロナ感染拡大が危惧されたのだけれど、結果的には、観光客どころか人影もまばらのGWになってしまった。 本格的…

街の記憶14

かつて『コザ』と呼ばれた街があった。 米軍基地の門前町のようだったのだろうか。 勉強不足で、ぼくには詳しくを語ることができない。いや、本当の事を言えばこの街に興味を持って、少しは深く調べようとしてみたのだ。数冊の書籍を図書館で借りて読み進め…