南風通信

みなみかぜつうしん あちこち 風のように

在台灣轉來轉去旅行⑨(たいわん うろうろ たび)

<真好吃!>

 

家人のトラベラーズノートには事前にリサーチした台湾情報がぎっちり書き込まれている。旅行中はインターネットに接続しないという方針のぼくらは、超アナログ派なのです。

 そんな彼女のノートにはMRTの駅にあるスタンプがコレクションされていて、MRTで移動しながらスタンプを集めるのも台北市内歩きの楽しみ一つになる。

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「さあて、お腹もへったことだし・・・」という事で、パラパラとノートのページを繰った家人は、そこに記されたいくつかの候補の中から、この日の晩ごはんのお店を決めた。(基本的にぼくに決定権はないのだ)

そのお店は、仕事で台湾に駐在している日本人では知らない者はいないと言われる餃子屋さんらしいのです。台北市から電車で15分ほどの「石牌駅(シーパイ)」に、そのお店「阿財鍋貼水餃子」はありました。

 

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石牌駅の周辺には高層マンションが林立し、駐車場にはピカピカの高級車が整然と並んでいる。台北市街から近い事もあり、ベッドタウン的な街なのではないかと思われます。高給取りの台湾駐在外国人エリートサラリーマン達が住んでいそうな街です。

そんな事を思いながら整然とした道路を歩いていましたが、数分も歩かないうちに景色は雑然としてきて、やがて、いかにも台湾といった様子になってきました。小さな夜市のような景色の中を2人乗りのバイクがすり抜けていきます。あわわ、うかうかできないよ。

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汗をかきかき歩きながら、ようやく辿り着いた「阿財鍋貼水餃子」には、長蛇の列が出来ています。店内満席はもちろんの事、お店外にもテーブルと椅子がセットしてあり、そこでも多くの人が餃子を食べていました。(真夏の蒸し暑い夜にも関わらず!)

観光客は見当たらず、家族で夕食にやって来たという感じの地元の人ばかりでした。明らかに評判のお店、人気店です。

どうも台湾の人は外食好きの様です。安くて美味しいお店が沢山あるので、外で食べるのは特別な事ではないのでしょう。

 

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このお店では焼き餃子(鍋貼)と水餃子の両方を食べる事が出来ます。 

まずはスープ。酸辣湯(スヮンラータン)。やや酸味があって夏バテ気味の体にちょうど良い。(この日は8月の蒸し暑い日でした)

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そして山盛りの水餃子。もっちもちですよ、お客さん!

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たれに味噌を混ぜて・・

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頂きます!

うーん、肉汁天国。

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今度は焼き餃子(鍋貼)

羽付きパリパリです。こちらはカリッジュワーーー。お察しください。

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生にんにくが取り放題のサービスもあります。どうやって食べるのかと辺りを見回すと、紙の小皿ににんにくの欠片を山盛り入れてるおじさんは、まるでラッキョウを食べるように箸でつまんでそのままボリボリと。見ているだけで胃が悪くなりそうで、ぼくはひとかけらを少しづつかじりました。パワーー充填!

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ああ美味い、美味いと、2人して焼き餃子、水餃子を交互に頬張りました。

テーブルの脇の壁はお客さんが書いたらしい落書きが沢山ありました。

ふと見ると

「真好吃!(まっこと、美味いぜよ!)」

あなたの言うとおりだよ、ぼくはその落書きを見ながら、そう思ったのでした。

 

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