南風通信

あちこち 風のように

在台灣轉來轉去旅行⑦(たいわん うろうろ たび)

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【2018.8.21】②

 

<何度でも行きたくなる街>

迪化街は沢山の老舗店がならぶ問屋街だが、そのレトロな街並みには目を奪われてしまう。今風に言えばとても「映える」のだ。古い街並みにカメラを構え、パチパチとシャッターを切りながら歩くものだから、ぼくの歩みは遅くなる。その先を家人は店先の商品棚を眺めながら歩いて行く。

 

この街は、乾物屋や布屋などが軒を軒を連ねていて、いかにも問屋街と風なのだけれど、古い建物をリノベーションしたお洒落なカフェなどもあったりして、伝統的なものと新しいものとのモザイクのように並んでいる。観光客にも人気のエリアなので、近年、リノベされた雑貨屋やカフェが次々にオープンしているらしい。ここに来る度、いつもどこかの建物が工事中だ。この日も長い鉄パイプを抱えた作業員たちが炎天下の中えっちらおっちら歩いていた。工事現場から上半身裸の屈強な男がヌッと現れてギョッとしたりもする。こんな暑い中での作業は裸の方が快適かもしれないな。

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迪化街ではいくつか買い物をした。台湾に来る度にここへはやってくるので、少しは慣れたものだ。家人は事前に充分なリサーチをしていて、例のアナログな、たくさんのタブで区分けされたトラベラーズノートを片手に歩く。「迪化街」のタブのページに「お土産」の欄が見える。そこに買いたいものや簡単な地図が書きつけられている。ぼくは家人の後を付いて行くのみだ。

自分用にもお土産用にも丁度よい、小分けされた乾物が売っている「點子生活」は、明るくてお洒落なお店だ。ここで買い物をしていると、日本語のとっても上手な若い女の子が応対してくれた。

「ニホンノ ドコカラ キタンデスカ?」

「四国の高知です」

「コウチ! ワタシ スサキノ  シンジョウクン スキデス!」

嬉しそうに話すこの女の子は、とても日本の事に詳しかった。まさか台湾の人から「須崎」とか「しんじょう君」という言葉が出てくるとは思わなかったよ。

「しんじょう君」は須崎市出身のゆるキャラで、2016年のゆるキャラグランプリで1位を獲得しているのです。

「コウチハ カワガ キレイ」

四万十川や仁淀川の事を、ほんとによく知ってます。こんなに高知を好きでいてくれるとこっちも嬉しくなって、もっと台湾が好きになるのです。「好き」は伝染しますね。

すっかり良い気分になったぼくらは、點子生活で「からすみのソース」や「ドライフルーツ」や「黒糖ショウガドリンクの素」などを購入。高知好き女子は商売上手でもありました。ここで買った「からすみのソース」をぼくはすっかり気に入ってしまい、日本に戻ってからはこのソースを和えたパスタばかり食べていた。本当に美味しくてまた買いに行きたいと思っている。良い買い物ができたよ。

 

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 しんじょう君(2016年、ゆるキャラGP優勝パレードIN帯屋町)

 

 

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  <地元民で賑わう場所。もしくは聖と俗の交わる場所>

 

 迪化街の問屋街から歩いて10分ほどの所に、大稲埕慈聖宮という「廟所」があり、媽祖(まそ)という道教の女神を祀っている。この媽祖は航海の守護神であるらしく、大陸から台湾に渡った開拓民たちの信仰を集めたそうだ。海を越えて無事に台湾に渡った移民たちは、感謝の想いを込めて各所に媽祖廟を建てたという。

その慈聖宮から広がる街並みは、 迪化街のように観光客に媚びるような感じがない。ただ単に古びた家屋が、生活感をまとって佇んでいる。そして廟所からほど近い一角には、屋台街がずらりといった感じに並でいて、地元民が多く行き交う。屋台の前には、長い木の板を渡したようなベンチが置いてあって、そこに掛けて食事をする者たちがいる。また、葉の繁った大きな木の下で、テーブルに料理を並べて談笑する者たちがいる。ここでは観光客を見る事がなかった。

台北市内の飲食店では、お酒を飲んでいる人をまず見かけない。昨夜の「エビ釣り堀」で、釣り竿を片手に缶ビールを飲んでいた「インテリ崩れ青年」が、ぼくが唯一見たお酒を飲む台湾人だ。しかし、ここでは露店のテーブルの上に台湾ビールの緑色のガラス瓶が並んでいる。このテーブルにも、あのテーブルでも。台北市で「酒飲み人」を見ていなかったので、不意に現れた昼飲みの光景に少し面食らってしまった。

「ひょっとして、ここらは治安の悪い地域なのではないだろうか」

そんな思いが浮かんだが、その光景は被写体としてとても魅力的で、ぼくはファインダーから目を離すことが出来なかった。

あとで知ったのだが、慈聖宮の門前をなす屋台街は、地元民も認める美味い食べ物屋が集まる場所だった。だから、今回の旅で歩いた最も俗っぽいこの路地は、ぼくの次回のお楽しみになったのだ。

大通りに出て、ぼくらはフランス系量販店の「重慶カルフール」に向かった。ここではバラマキ用のお土産や、お気に入りの「葱ソーダクラッカー」を買うつもりだ。この日、この場所で一番俗っぽかったのは、ぼくと家人に違いないと思うんだな。

 

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 つづく。