南風通信

あちこち 風のように

岡山は今日も晴れだった④

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この岡山シリーズも長くなってきましたので、そろそろ区切りをつけようと思うのですが、まだまだ書きたいことが沢山あったりするのですから困りものです。少し駆け足で振り返りますね。

 

<倉紡記念館>

 

宿泊したホテル「倉敷アイビースクエア」の敷地内には、倉紡記念館があります。それもそのはず、アイビースクエアは倉敷紡績(クラボウ:上場企業ですね)の旧工場を改装したもので、倉紡記念館は工場で用いる原料の綿を貯蔵していた倉庫を改修したものなのです。

1888年(明治21年)設立。地元倉敷の経済振興を志した3人の青年が紡績工場設立を念願し、それに地元の大地主であった大原家が出資したもので、初代社長は大原孝四郎が就任しました。

倉敷に行ってみると、この大原家の存在が無ければ、現在の倉敷は無かっただろう、と思えてくるのです。孝四郎の後を継いだ孫三郎は社会活動にも熱心に取り組み、工員の教育支援の為に学校を作ったり、戦争孤児への資金援助を行ったり、病院を作ったりしたそうです。その一方でクラレや中国銀行、中国電力の設立に関り、実業家として手腕を振るっています。そうそう、倉敷観光の目玉の一つ大原美術館もこの方の設立でした。

倉敷美観地区がこれだけ観光化されても、どこか落ち着いた雰囲気を失わないのには、それ相応の理由があるのだろうと思うのです。思うに、一つには、ここが江戸幕府の天領であった為、中央の高い水準の文化が浸透していた事。二つには、美観地区を構成する建築群は移築などではなく、江戸期の生活そのままの街並みが残っている事。(ハリボテではなく本物なんですね)そして、三つには、大原孫三郎の社会貢献の思想が街づくりの根底にあった事。

大原美術館でエル・グレコの「受胎告知」の存在感に圧倒されながら、ぼんやりとそんな事を考えました。

 

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「倉敷紡績のトレードマーク:三馬(みつうま)」

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「倉紡記念館内観」

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「大原孫三郎が使用したデスク」

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「大原美術館正面」

 

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「倉敷では人力車に乗って両親は 大喜び。車夫のイシマツくんは好青年」

 

 

<後楽園から岡山城へ>

 

後楽園は言わずと知れた日本三名園の一つです。後楽園と聞いて、古い野球ファンなら読売ジャイアンツのホームを思い出すかもしれませんし、熱心なプロレスファンなら聖地「後楽園ホール」を想起するかもしれませんが、ここは岡山、もちろん庭園なのですね。

後楽園を散策していると、この日は蒸し暑く、両親もぼくと家人もバテ気味です。ほうほうの体で園内の福田茶屋にエスケープします。暑さを逃れようと皆、かき氷を注文したのですが、ここのかき氷はとても大きいので要注意です。味は申し分なく本当に美味しいのですが、とにかく量が多い。二人で1個で十分かもしれません。でも、結局みんな完食したんですけどね。体はすっかり冷えて元気になりました。

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「後楽園から岡山城を望む」

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「これが福田茶屋のかき氷。大きさにびっくり。きびだんご付きです」

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岡山城は別名烏城(うじょう)と呼ばれ、その黒い壁面の美しさが印象に残ります。現在の天守は再建されたもので、鉄筋コンクリートで出来ています。お城が好きな方には怒られそうですが、エレベーターで最上階まで簡単に行けるのは有難いです。エアコンも効いてて快適。天守からの眺望は、眼下に幅のある水量たっぷりの川が流れ、天然のお堀を形成しています。その向こうには後楽園が見える。穏やかな緑の風景に心が休まります。

 

 

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<お楽しみはこれからだ!>

 

2泊3日の倉敷・岡山親孝行旅行もようやく終盤です。最終日の午後2時前に両親をJR岡山駅に送り、ここでお別れです。父も母も楽しんでくれた様子で良かった。

さて、ぼくにはこの後の重大なミッションがあるのです。家人にも内緒だったミッション。それは岡山ラーメンを食べる事!

せっかくの岡山に来たのですから、岡山ラーメンにもご挨拶しとかなきゃダメでしょう。

「近くに美味しいラーメンがあるんだなあ・・・」ハンドルを操りながら言う。

「ええっ!これからラーメン食べるの!」あきれる家人。

この日は朝食が遅かったので、お昼は福田茶屋のかき氷のみでした。まあ、遅い昼食ということで。

行き先は岡山駅近くの老舗「浅月」。ここはラーメンにトンカツが乗っかった「カツそば」が有名です。店内に入ると有名人のサイン色紙がずらりと並びます。さすが有名店。その並んだ色紙の中にタレントの勝俣州和さんの物が。店主と並んだ写真も添えてあります。かっちゃん(勝俣さん)の来てる店は間違いない、と思ってしまいます。いつもTVで美味しそうに話されますもんね。

いよいよ「カツそば」登場。家人もなんだかんだ言って「中華そば」をオーダーしてます。スープは意外とあっさりしています。とんこつしょう油に煮干し系の風味もするスープ。麺も旨い。そして、やっぱりカツが旨いんです。ただのトンカツをラーメンに乗っけたものじゃありませんよ。スープが染みても衣が溶けないカツなんですよ。家人も「ちょっと頂戴」とカツを一口。カツの食感に「わあ美味しい」と申しておりました。どうですお客さん、「カツそば」美味いですよ。

 

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<岡山へ、またいつか>

 

今回の倉敷・岡山旅行は、両親に楽しんでもらうことが目的でしたので、自分たちが行きたい所はあまり行けてません。家人もマスキングテープを見たかった、と言っています。あ、倉敷はマスキングテープ発祥の地だと言われてるんですよ。知らない事が多いなあ。

まあ、それでも全体としては、とても満足のいく旅行となりました。でも、もう一度岡山に来るならば、回りたいところが沢山あるのです。岡山は魅力的な街でした。旅行も良いけど住むのに良さそうな街でした。岡山旅行については、そろそろこの辺で。長くなりました。お付き合いどうも有難うございました。

 

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おしまい