南風通信

あちこち 風のように

岡山は今日も晴れだった①

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<親孝行をするのだ>

高齢となった両親を、年に一度くらいは旅行に連れて行こうと思うようになりました。転勤族で両親とは離れて暮らし、あまり親孝行らしい事もせずにやってきましたが、一緒に居れる時間も有限だと最近は感じます。

 

昨年、九州から初めて高知に遊びに来た両親の楽しそうな顔を見るにつけ、「年に一度の親孝行旅行」をしようと決心したわけです。その時、ツアーで旅行に行くより高知の方が楽しかった、と父は言いました。旅行は何処へ行くかも大切ですが、誰と行くかも大切なんですね。思えば両親と一緒に旅行に行く事なんてほとんどなかったのでした。

 

親孝行旅行は、まずは場所選びに頭を悩ませました。昨年、高知にやって来た両親をアテンドしながら思ったのですが、高齢者との旅行は「疲れないように動く」事がとても大切なのです。あまり長時間の移動や炎天下での行動などは難しいです。また、多めに休憩を入れる事も必要になります。そんな制約の中でもしっかりと楽しい旅行にしてゆく為の計画は、普段の旅行の計画とまた違った楽しみと難しさがありました。

正直、場所選びには最後まで決め手はなかったのですが、結果的に岡山・倉敷の旅は大正解だったと思います。

 

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「岡山駅前の桃太郎像をパチリ」

 

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「岡本太郎と桃太郎の共演:岡山駅にて」

 

九州から新幹線で岡山入りした両親と、高知から車で瀬戸大橋を渡ったぼくら(ぼくと家人)が合流したのはJR岡山駅でした。ぼくは今回が初めての岡山上陸でした。事前に想像していたよりも岡山市は大きな街でした。岡山市は人口72万人で、中四国の交通のクロスポイントとして発展したそうです。とても暮らしやすそうな所だと思いました。

 

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「駅ビルで腹ごしらえ。岡山名物えびめし」

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「同じく名物デミカツ丼」

 

 

<倉敷、食わず嫌いの淵源>

 

今回の旅行のメインは倉敷でした。実は、ぼくは、この倉敷という町に良い印象を持っていなかったのです。行った事も無いのに好きではないというのも、おかしな話ですが、これには原因があります。学生時代の友人に作家、椎名誠の大ファンの男がいました。彼が、ぼくに何冊かの文庫本を貸してくれたのですが、その中に椎名の初期の作品で「日本細末端真実紀行」というエッセイ集があったのです。そして、その本の中に「倉敷は今日もウスラバカだった」という身も蓋もないタイトルの一文があります。

平成の今の世なら、出版社が許しそうにないようなタイトルですが、80年代当時はOKだったんですね。要約すると「倉敷の美観地区は薄っぺらい」と言っています。(美観地区の裏側には、良いムードのものもある、とも言っていますが)若き日に読んだエッセイが刷り込まれていたのです。

 

椎名誠 旅する文学館 » Blog Archive » 『日本細末端真実紀行』

 

 

果たして、長年避けて通って来た倉敷を訪れる日が来たのです。行ってみた感想を率直に言えば、倉敷、美観地区はとても良かったのです。

今回の宿は、美観地区内にある「倉敷アイビースクエア」というホテルでした。ここは倉敷紡績(クラボウ)の工場を改修したもので、2007年に「近代化産業遺産」に認定されています。このホテルを起点に周囲の美観地区を歩けば、高齢の両親も疲れることなく楽しめたようです。教訓、食わず嫌いはいけませんね。

 

倉敷に入るまで、この夏の西日本豪雨の影響も気になっていましたが、ここ美観地区ではあまり影響は見られなかったように思います。9月の3連休の初日は多くの観光客で賑わっていました。倉敷美観地区、人気ですよ!

 

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「外国人観光客も。団体というよりは家族旅行といった様子が多かった」

 

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「奥に見えるのが重要文化財「大原邸」大原家と倉敷の歴史は興味深い」


つづく