南風通信

あちこち 風のように

「おかね」の使い方を学ぶ

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こんにちは。毎日、暑い日が続きますね。体調を崩したりしてませんか?

ぼくは、このところの天候不順とこの暑さで少し参ってました。あまり無理をせずに、休み休みやってゆく事も大切ですね。

 

さて、今日は高知城ホールで行われた、公開セミナーに出かけてきました。

ぼくはFP(ファイナンシャル・プランナー)でもあるのですが、高知のFP達が集まって月に一度勉強会を行っています。先週、7月8日の大雨の日に、(中止にならずに!)勉強会は開催されました。

その勉強会に出ていたIさんという人が「障がい者の可能性を広げよう」と、「金銭教育と生活支援」についてのセミナーを主催するとの事で、本日、出席させて頂いたわけです。

会場には教員の方、行政の方、障がい者の方とその親族の方、子供とその親御さん、そしてFPの人たち等々、大勢の人が集まりました。

 

セミナーでは、2人のFPの方が講師を務められました。

「障がい児の生活さんすう教育」の第一人者、住山志津枝先生と「障がい者の金銭教育」の第一人者、鹿野佐代子先生のおふたりです。

 

おふたりのお話に共通していたように思うのは、「おかねは人が幸せになるための道具」だという考え方です。それなのにその「道具」の使い方が、日本では教育されておらず、各家庭のやり方、考え方がそのまま子供に受け継がれていっているのが現状だという事です。

 

家計簿で計算をきっちりと合わせる事よりも大切なのは、「やりくり」を上手にやることだと言います。

「お金のやりくりは、お金の計算とは違う。計算がいくら出来ても、やりくりが出来るわけではない」

「やりくりって難しい事ではない。欲しいものと、自分の幸福の為に必要なお金をしっかりと立て分けられること」と先生は言います。

 

お菓子やおもちゃを買い過ぎてお小遣いが無くなり、学校へ持って行くノートを買うお金が無くなった子どもがいたそうです。その子に「仕方がないから」とお金を与えるのは、お金についての「誤認識」を植え付ける事になる。(まがままを言えばお金を出してもらえる)

この子どもの母親は、学校の先生に電話をして事情を説明したそうです。

「うちの子はお菓子を買って、ノート代を使い込みましたのでノートを学校へ持って行けません。先生、叱ってやってください」

お金の使い方を失敗して困る経験をさせる事が大切だそうです。

 

重度の知的障害の子供が一人で買い物ができるようになった事例や、ポケットのついたカレンダーを使って、必要なお金をその日のポケットに入れさせ、まず、必要なお金を先に振り分ける事を教えたりと、具体例も興味深かったです。

 

主催者のIさんは、生活困窮者の自立支援に関わったりしながら、金銭教育の重要さを実感したそうです。

セミナーの中で、Iさんの関わった支援のエピソードも話してくれました。

「支援に出口はない。出口があれば簡単なんです。そう簡単にV字回復みたいな事なんてないです。人はそう簡単に変わりません。状況が悪くなっても付き合ってゆく。100%のゴールに届かなくっても、60%、70%で、ここまで出来たねって褒めてあげる。それしかないんです」

真摯に現場に向き合う人の言葉は、とても重いものでした。

それでもIさんは金銭教育で「困窮」を脱する事が出来る、と信じようとしています。その熱のこもった声と表情は、いつもの穏やかな彼からは想像の出来ないものでした。 そして、そこには土佐人の気骨のようなものが息づいているように思えるのでした。

 

  

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