南風通信

あちこち 風のように

牧野博士の、植物の宇宙

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<牧野富太郎という植物学者>

高知県佐川町が生んだ植物学者、牧野富太郎博士をご存知でしょうか?

ぼくは高知に来るまで知りませんでした。でも、高知に来て、牧野博士の事を少し知ることになってから、素敵な人だなあと思うようになりました。

94年の生涯を植物学に励み続けた牧野博士は、独学で植物の研究を行ない、新種・新品種の植物を1500種以上発見しました。収集した標本は約40万枚!日本の植物分類学の基礎を築いた人なのです。

しかし、70歳で朝日文化賞を受賞するまで名誉とは無縁の人生でした。また、生活は貧しく借金のかたに家具を差し押さえられ、ちゃぶ台一つで過ごした事もあったそうです。

66歳の時には、40年連れ添った妻のスエを54歳で亡くします。困難の多い人生でした。牧野博士はこの時、新種のササに「スエコザサ」と名付け、永遠の感謝を捧げたそうです。

しかし、86歳の時には昭和天皇へ植物学の御進講を行うなど、最晩年は輝かしいものでした。

人生の大半が名もなく金もなく、ただただ研究に没頭した牧野博士でしたが、写真に残るその表情、佇まいは、とても柔らかく明るいものなのです。きっと幸せな人生だったのでしょう。

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     オニバスを首にかけた牧野富太郎(ポストカード)

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<牧野植物園で花を撮る>

博士の没後、高知市の五台山に開園された「牧野植物園」は、今年で60周年を迎えました。初夏のこの季節はきっと花も美しく、新緑も眩しいだろう。そんなこと思いながら、カメラを持って出かける事にしました。でも、本当は、ぼくはほとんど花の写真を撮りません。自分の写真の下手さが露骨に出てしまうのが花の写真だと思っているのです。(花以外も下手ですが)まあ、気候も良いし、今日はカメラの修業ですね。

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        カラカサダケを手にした牧野博士の像

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        園内を遍路道が突っ切っています

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さあ、カメラ修業開始です。カメラはニコンの一眼、それに50㎜単焦点標準レンズでの一本勝負です。いつもの街のスナップで使うセッティングのままですね。というかマクロレンズ持ってないんです(笑)

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      ダースベイダーの顔のような花もある!

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           食虫植物① ハエトリグサ

 

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    食虫植物② 食虫植物は子供の頃実物を見てみたかった

 

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            奥に見えるのが温室

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広い園内をカメラを手に歩き回ると、あっという間に3時間経過しました。今回、花の写真を撮ってみて、いつもブログで拝見している皆さんの写真の凄さを改めて思いました。

 

 

<牧野式植物図の美しさ>

牧野博士の研究のユニークさは、生来、絵がとても上手かったという所からも生まれています。博士が自ら描いた植物図は、正確性、緻密性、さらに美しさの点からも卓越したものでした。園内のミュージアムショップで、その植物図を用いたポストカードが売られていましたので、いくつか購入しました。葉書として使うのが勿体ないですね。これは観賞用に。

 

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園内の、木をふんだんに使った建築はとても洗練されていてモダンです。まるで現代美術館のよう。素敵なレストランもありますし、ここで一日中過ごしても飽きないと思います。

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帰り際に妻が年間パスポートを欲しがっていました。2880円で一年間何回でも入場できるものです。それもありかな。

ぼくも含めてですが、県外から高知へ来た人で牧野植物園に行った人は皆「牧野植物園は良かったー」と、嬉しそうに言います。園内を歩いていると、あの素敵な笑顔の牧野富太郎博士に見守られているような気持になります。

高知観光と言えば、高知城や、ひろめ市場、「がっかり名所」のはりまや橋が有名ですが、牧野植物園もおススメですよ!

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