南風通信

あちこち 風のように

街の記憶5

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街を写したスナップ写真は不思議だ。

何の意図もなく記録する気もないままに、何か気になった風景にシャッターを切る。そこには何の感情もなかったと思う。その写真を撮ったことも忘れて放置したまま数年が経った後、何気なくその写真を現像してみると、全く意図せずにシャッターを切った時の心情が、その時のままにありありと蘇ってくる。

ここに上げた写真は、数年前に生まれて初めて埼玉の地を踏んだ日のものだ。転勤の辞令を受け取り、九州から機上の人となり、羽田からモノレールと電車を乗り継いだ。その日はとても寒い日だった。足元から上がってくる冷気を、今でもはっきりと思い出すことが出来る。仮住まいのような宿舎には、カーテンもかかっていなかったっけ。ガラス窓から染み込んでくる寒さを、一晩中エアコンを全開にして凌いだ。誰一人として知人のいなかった街に、今は数人の友がいる。

あれから数年が過ぎ、いろんな事が変わりながら時は流れ続けている。

そして、ぼくは新しい街で、変わらずに街の写真を撮り続けている。

 

 

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