南風通信

みなみかぜつうしん あちこち 風のように

一人飲みの夜と別れの夜

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12月に入って急に仕事がバタバタし始めたようなこの頃、急な人事異動で一人人が減ったり、追い打ちをかけるように退職者が出たりと更にバタバタ度合いは増します。

それに伴って、飲み事の数も増えていきます。忘年会、送別会、送別会、忘年会、忘年会・・・まだまだ続きそう。うわわ。

若い頃は「飲み事」はイコール喜びであり幸せでありました。どんなにきつい仕事もその後の打ち上げですべてが報われ喜びに変わりました。

でも、最近は「飲み事」がしんどい。お酒はさっと飲んでパッと帰るのが良い。だらだらと飲むのは好きでなくなりました。夜更かしもキツイ。

そんな、ぼくのささやかな楽しみに「一人飲み」があります。「一人飲み」は、自分の好きに飲み、好きに帰れる。気楽なものです。

 

「飲み事」が続く中、息抜きの為の「一人飲み」に出かけた。(バカだね)お店は、おびや町小路の串焼きの名店「関羽」。ここの串焼きは具が大きくてちゃんと肉を食べている感じがします。

狭い店内のカウンターに一人座り、大将の串を炭火で焼く手さばきを眺めながらビールを飲む。炭火の焼き台の前のカウンターは、冬は暖かく夏は地獄だ。夏は皆、団扇を扇ぎながら飲む。それでも開店直後には満席になる人気店。入れない事の方が多い店なのです。

「関羽」の大将はその風貌が独特です。ジャッキー・チェンの映画「酔拳」をご存じでしょうか。ジャッキーに酔拳を伝授する老師匠に、この店の大将はそっくりなのです。衣装、帽子、ひげ・・・映画から出てきたよう。時に大将はビールを飲みながら串を焼きます。酔拳ならぬ「酔焼」の使い手なのだ。この日も至福の時間を過ごしました。

 

調子に乗って、別の日には高知の超老舗ジャズ喫茶「木馬」でウイスキーを飲みながらジャズを聴いた。(本当にバカだね)何十年も通う常連さんたちの談笑に紛れて酔いとジャズに心を漂わせました。

 

先の金曜日に送別会があった。若い営業マンが転職をする事になった。ぼくは彼の仕事ぶりが好きだったし、彼が酒を飲むときのハチャメチャぶりが好きだった。彼の転職を聞いた時は、少し寂しさを感じた。

送別会でいつもより遅くまで飲んで、随分飲み過ぎた。そして、土曜日は久し振りの酷い二日酔い。もう若い連中と同じようには盛り上がれないな、と思う。

こうして、ブログの更新は土曜日の11時にできず、いくらか回復した体調で今書いている。このスケジュールで「一人飲み」は余計でしたね。

新年から新しい土地で、新しく一歩を踏み出す若い彼と、その奥さんに心からエールを送った週末でした。彼はぼくの手を取り「また会えますよ。また会いましょう」と言った。そうだ、お互いに元気で、また何処かで笑って会おう、そう思った。