南風通信

あちこち 風のように

台灣晃蕩旅行 完結編(たいわん ぶらぶら たび)

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台灣晃蕩旅行(たいわん ぶらぶら たび)のシリーズも今回が最終回となります。

そこで、ここまで紹介しきれなかった事の中から、いくつか書いてみたいと思います。

 

<台湾トイレ事情>

台湾に到着した日、夜遅くにホテルにチェックインして部屋で荷物を解いている時に妻が言いました。

「あ、分かってると思うけど、台湾のトイレは紙が流せないから気をつけて」

へ?妻は何を言ってるの?そんなの初耳です。

「2年前に台湾へ行った時も、そんな事まったく気にしてなかったよ。うそでしょ」

「本当に知らなかったの?」妻は呆れ顔です。

「本当に本当?それならフロントに電話して確認してみれば」と言うと妻は面倒くさそうに受話器を手に取りました。

「あのー、お尋ねしますが........」

妻がうんうんと頷きながら何やら会話しています。

ここ、華泰王子大飯店(グロリア・プリンス・ホテル)は日本の西武系列で、全館日本語が通じるので本当に快適です。

「少しなら紙を流しても良いんだって」受話器を置いて妻はそういいました。

どうやら本当に台湾のトイレは原則、紙を流せない様子です。では、流せない紙をどうするのか?という大きな疑問が残るじゃないですか。妻によるとトイレの個室内にゴミ箱のようなものが置いてあって、そこに捨てるらしい。うーん。にわかには信じがたい。でも本当にそのようです。 

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旅行2日目の朝、豆乳と揚げパンの朝食を取った後、交差点を挟んで斜め前にあったスターバックスコーヒーに入りました。

スタバは台湾であれ日本であれ一切妥協せずに、いつもの「スタバ」でした。店内は9割がた席が埋まっていました。いわゆるスタバの店内です。隣の席でお洒落な女性がマックブックを開いて画面を眺めながら飲み物を飲んでいる……。ここは日本か?と思ってしまいます。

コーヒーを飲みながら外の景色に行き交うバイクの群れを眺めていました。その時、ぼくの中で好奇心が湧いてきました。

「スタバのトイレはどうなんだ?」

ぼくは妻に「ちょっと行ってくる」と言い残してトイレに向かいました。店の奥へ進むとトイレの表示があります。更に歩を進めようとすると、おじさんがスッと先にトイレに入ってしまいました。トイレのドアは男女共有で1つのみ。そしてさっきのおじさんが「使用中」の表示。しばらくドアの前で待つけれど出てきません。3分、4分と時間が過ぎます。「大なのか?」5分を超えた頃おじさんが出てきました。「大かもしれない」おじさんの後の狭い個室に入るのは少し勇気が要りましたが、中は全くの無臭。清潔そのもの。そして、ありました。丸い筒のような金属のゴミ箱のようなもの。その中にトイレットペーパーが重なって入っているのが見えます。フタもなくそのまま自然に。男女共有なのに。

今回の台湾旅行でぼくは様々なトイレを使いました。MRTの駅の中トイレや、お洒落雑貨で有名な「誠品書店」のトイレなど。そのどれもが清潔で無臭なのです。様々な形の「ゴミ箱」があるにも関わらずです。台湾のトイレ事情は未だ不思議で謎なのです。

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<台湾コンビニ事情>

台北市内を歩いていると、萊爾富(hi-life)という看板をよく見かけます。

この「hi-life(ハイ・ライフ)」は台湾のコンビニチェーンです。勿論、日系のセブンイレブンやファミリーマートは沢山ありますし、他に「OKmart(オーケーマート)」の看板もよく見かけます。

台湾のコンビニは日本と違うなーと思った事をいくつか挙げると

①飲み物の種類

まずは、飲み物の種類が少ないという事。缶コーヒーや炭酸飲料など日本と同じように揃っていて問題ないのですが、それぞれの種類が少なかったような気がします。例えば缶コーヒーなら3種類くらいといった具合。日本のコンビニならブランドも多いですし、ブランド毎に、無糖、微糖、朝用、等々バリエーションも多い。でも思うんですよね。缶コーヒー3種類ぐらいで十分じゃないかって。選択肢が多すぎるのも少し疲れます。うん、良いんじゃないかな3種類で。

②雑誌コーナー

日本のコンビニに入ると無意識のうちに雑誌コーナーに向かっています。雑誌などはコンビニ立ち読みが当たり前になっていて、これでは書店で雑誌も売れないわなーと思ったりもします。

台湾のコンビニにも雑誌コーナーはありますが、規模が小さく雑誌が少ない。日本と違ってマンガ雑誌や写真週刊誌などは一切無くて、置いてあるのはお堅い経済雑誌など。アダルト系もほとんどありません。滞在中、コンビニで立ち読みしてる人は一人も見かけませんでした。

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③謎のたまご

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コンビニでよく見かけたのが「台湾風煮卵」です。メチャ気になりましたが、どうやって買ったらいいのか分からず今回はパスしました。次回は絶対食べたいですね。どんな味なんだろう。

 

<台湾お酒事情>

台北滞在中、アチコチで食事をしましたが、食事をしながらお酒を飲んでいる人を見かけませんでした。2日目の鍋料理の時も、3日目の「熱炒(ルーチャオ)」といわれる台湾風居酒屋に行った時もお酒を飲んでいる人はいませんでした。お陰でぼくも滞在中、自然と休肝日を過ごしました。日本へ帰ってから空港からの家路の途中で食事をしましたが、店員さんの第一声は「お飲み物は何にしましょう」でした。ぼくは反射的に「生ビール」と答えます。まるで合言葉のように。台湾ではアルコールの市民権は低いのでしょうか。でもそんな台湾がむしろ健康的で、ぼくは嫌いではありません。日本では最近は昼間から立ち飲み屋が一杯だったりする光景も珍しくなくなりました。日本はいつからこんなに「昼間のアルコール」に寛容になったのだろう?

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 <またいつか台湾へ>

そんなこんなで、このだらだらとした台湾旅行記も終わりに近づいてきました。ぼくはこの記事を妻が寝た後に、キリン一番搾りを飲みながら書いています。日本に帰ってぼくは元通りの「アルコールに寛容」な人に戻っています。そして、アルコールで少し緩んだ頭で思うのです。

 

昔、「AKIRA」という近未来を舞台にした漫画がありました。主人公金田や鉄男たちが跋扈するその舞台は「ネオ東京」。そこはアジアと西洋と近未来のごった煮のような都市でした。1980年代に描かれた「近未来の東京」に比べて、2017年の東京は、もっとずっと「西洋化」しているように思えるのです。あの漫画で展望した東京の未来「ネオ東京」はもっとずっとアジアの混沌が色濃かった。一方で近代的に発展する台北には、それでもアジアがしっかりと残っているように思います。

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 台北は、1980年代の漫画家が展望した未来の日本のもう一つ姿なのかもしれない。日本もいくつかの曲がり角を、違うように進んでいたら今の台北のようになっていたかもしれない。ぼくはそう妄想するのでした。

どこか懐かしい街、台北。ぼくは、もう今すぐにでも、もう一度あの街をぶらぶらと歩きたいと思う。きっと、ぼくは、またあの街に元気をもらいに行くのでしょう。その時まで、バイバイ台湾。