南風通信

あちこち 風のように

たっすいがはいかん

 

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 昨年、新書でベストセラーになった本に「キリンビール高知支店の奇跡」というものがあった。その頃、僕は埼玉に住んでいて、その本を買ったのは確かJR大宮駅の構内の本屋だったが、その時は、まさか自分が数ヶ月後に高知に転勤になるとは全く考えていなかった。

 アサヒビールのドライに対して劣勢だった当時のキリンビールだが、反転攻勢、アサヒに打勝ち、ダメ支店だった高知支店がシェアで全国一になるまでのストーリーが語られている。読み物としても大変面白いし、営業の本質や高知県人の気質が読み取れると思う。

 

 この本を読み「高知はアサヒよりも断然キリンビールが強いんだなあ」となんとなく刷り込まれまま高知へ転勤してきたのだが、いやいや、案外そうでもない。細かい数字は分からないが、アサヒビールを置いてる店はとっても多いのだ。

 

「たっすいがはいかん」(水っぽいビールは駄目=アサヒのドライを指したもの)

 

というキャッチコピーは、この本の中でも語られるが、この頃高知で生まれたものである。僕が高知にやって来ると、この「たっすいがはいかん」の黄色いポスターは中心街のあちこちに貼られていて、すぐに目に飛び込んできた。しかし、同じように黄色いポスターが、また、あちこちで目に入る。

 

「こじゃんとうまい。キリッと辛口。やっぱりアサヒのスーパードライぜよ」(こじゃんとうまい=すごくおいしい)

 

こうして土佐弁のポスターが並んで貼られていることも珍しくない。でも、方言のキャッチコピーがこんなに地元で一般化しているのはここ高知だけではないでしょうか?土佐人の郷土愛の強さがここにも色濃く表れているのかもしれません。

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ともあれ、高知は良いところですよ。