南風通信

みなみかぜつうしん あちこち 風のように

カメラ散歩

街の記憶32

2022.11 大分市 今年の6月から故郷に戻り、新しい仕事と新しい生活が始まったのだが、まだペースが掴めないような日々を送っている。 普通に生活を送っているつもりなのだけれど、やはり、新しい環境に対応する事に追われているのかもしれない。 もう11月な…

街の記憶31

夏の日は、街に光が溢れていて、街撮りの写真散歩にはもってこいの季節だ。 写真には良いのだが、写真を撮っている者には、ちょっと厳しい。 夜に賑わう歓楽街を、白けたように佇む昼の間に歩くのが好きだ。 人気は無く、結界が破られて魔力の及ばなくなった…

街の記憶30

7年間大分を離れていたら、街並みが様変わりしていた。 7年前といえば、GRを手にしてカメラを始めたばかりで、とにかく写真を取ることが楽しくてたまらない時期だった。 久し振りに大分の街を撮ろうと出かけたが、その頃に撮ったビルや古いバーが無くなって…

街の記憶29

沖縄生活が残り少なくなる中で、最近は「ここに来るのは今日が最後かも」と思うことが増えた。この日は、牧志駅周辺をカメラ散歩。 昼食は餃子が有名な中華屋さん。 この日は4月初旬。コロナで閑散としていた街が、少しずつ回復しつつあった。 ずっとシャッ…

沖縄カウントダウン(ゆいレール気まま編)

沖縄生活が残り少なくなりそうだと思うようになってきて、今のうちにやっておこうと思うことをやっています。沖縄でやっておきたいことの一つが「ゆいレール乗り放題散歩」です。 これは2月のこと。平日休みのある日、沖縄モノレール「ゆいレール」の一日乗…

沖縄の風景を見ておこう

2022年4月 南城市 沖縄本島西海岸には、美浜のアメリカンビレッジやビーチがあったりして、南国沖縄リゾートのイメージを発信している。 それに比べると、ここ南城市の海岸線は素朴な印象なのだが、観光地化されていない本来の沖縄の風景が広がっているよう…

波上宮周辺を歩く

聖と俗は裏と表。 全国に、神社や寺院とすぐ側がラブホ街という街は多いと思う。 那覇市の波上宮も、そんな場所の一つ。 波上宮の名が表すように、本殿のすぐ裏は海岸が広がっている。 そして、沖縄の3月の砂浜には、夏の陽光がキラキラと溢れていた。ビール…

街の記憶28

沖縄生活も、あとどれくらいだろうと思うようなこの頃。 街の記憶を沢山残しておきたいと思う。 最近はすっかり春めいてきて(沖縄は初夏のようですが)、カメラ散歩にはもってこいの季節です。 明日も相棒(GRⅢ)と一緒に出かけようか。

首里城周辺を歩く

久し振りに首里城を訪れました。 2019年10月の火災で正殿が焼けてしまった事は、全国ニュースでも報じられました。 ぼくが転勤で沖縄にやって来たのは2019年8月の事。わずか2ヶ月後の火災で正殿は焼失してしまい、ぼくは首里城正殿を見ることが出来ませんで…

センチメンタル・シティ

国道330号に雨が降っていた。車窓の外に降る2月の柔らかな雨は、どこかセンチメンタルだった。その雨の中を、ぼくは車を走らせて、かつてコザ市と呼ばれた地域に向かっていた。 国道沿いに米軍基地のフェンスが長く続く側道を、大柄な白人のジョガーが雨…

気がつけば、5年が経っていた

気がつけばお酒を飲まなくなって丸一年が過ぎていた。 その間にお酒を一滴も飲んでいない。 気がつけば煙草を吸わなくなって十八年が過ぎていた。 その間に煙草を一本も吸っていない。 これはとても自分らしいと思う。 やるか、やらないか。オール・オア・ナ…

変わりゆく故郷

今年の正月は、久し振りに故郷へ帰省した。 中心街の駅前は、数年前の駅ビルを中心とした再開発ですっかり小綺麗になっていて、ぼくらが中高生の頃に時間を持て余して、犬ころのように彷徨いていた面影はない。 小学生の頃に住んでいた家を訪ねてみたが、も…

街の記憶27

国際通りに、修学旅行の生徒たちが多く見られるようになった。もう年末なのに、こんな時期に修学旅行なの?と思う。 12月の那覇市は、連日気温20度を超えていて日によっては暑さを感じます。 今年も、あと10日余りなんだと気付き、ちょっと焦るような心持…

街の記憶26

夜歩く。 街の光景は昼間と違っていて、 そぞろ歩きの人たちは、少し解放されたような表情だ。 国際通りは少しずつ息を吹き返している。 乗車中のタクシーの隣を、別の客を乗せたタクシーが抜けていく。 遅くまで開けるようになった店の前で、おねえさんが…

街の記憶25

那覇市の歓楽街「松山」を昼に歩く。人気はなく静かだ。歓楽街はどこもそうだが、昼間はどこか白々しく感じられる。それが夜になれば魅惑の熱を帯びてゆくのだ。 コロナのお陰でこの界隈には足を踏み入れたことがなかった。緊急事態宣言が解綬され、今、夜は…

香港の都市伝説

いつの間にかという感じで10月がやってきた。1年半を超えるウイズコロナの生活にすっかり慣れてしまい、メリハリのない日々があっという間に流れて行く。 先週末に、4か月間に渡って続いた沖縄県の非常事態宣言がようやく明けた。 それなのに今日の牧志公設…

街の記憶24

街は移り変わってゆく。 コロナ禍の下、国際通り周辺では古いビルの取り壊しがちらほらと見える。 その辺の事情には明るくないが、コロナ禍との関連は何となく想像がつく。 その一方で、新しいビルやホテルが建設中だったりする。 コロナ前、その古いホテル…

街の記憶 23

街中をぶらぶらと歩く。 カメラのシャッターをパチパチと。 お腹が空いたので 最近お気に入りの和楽の肉中華そばを食す。 ジュンク堂で本格ミステリーの新刊を購入し 古書店で学生時代に読んだ詩集を購入する。 そんな一日でした。

沖縄コロナ前

この7月で沖縄生活も2年となります。 この2年のうちの3/4は、ウイズコロナの生活でした。 カメラのデータを見ていたら、コロナ前の観光写真はこの時だけだった。 2019年11月の事。 この2年、本当は明るくカラフルな写真がブログを飾るはずでした。 こればっ…

街の記憶 22

2021.5 那覇市 那覇市の牧志公設市場周辺は、ごちゃごちゃと通りが混み合っていて、歩くいていて飽きない。コロナ禍で観光客が少ないから歩きやすいし、写真も撮りやすい。 でも、人の数が少なくなって、この界隈が持っていた熱のようなものは見られなくなっ…

街の記憶 21

沖縄が緊急事態宣言に入る前に、映画を観た。 話題になった映画なので、観た人も多いかも知れない。タイトルは『ノマドランド』。 僕はロードムービーが好きなので、この映画がロードムービー的だと聞いて、とても気になっていた。 イージー・ライター、ファ…

雨宿り

2021.5 那覇市 ある日。梅雨の日の事。 スコールのような強い雨が、地面を叩きつけるように降り続けた。 ここは南国の島だという事を思い出させるような雨。 傘も持たないのにカメラだけはしっかり持って出かけたカメラ散歩は、思いの外の強い雨で行き場を失…

街の記憶 20

コザ・ゲート通り周辺は、まるで異国のようだ。 ライブハウスからハードロックの演奏が聞こえてくる。店の前で足を止めて、しばらくの間、耳を傾ける。ロックミュージックはやっぱりライブが良い。自然に体がリズムを取り出す。 そういえば、ここはコザロッ…

街の記憶 19

写真家の森山大道さんは、もし25歳の時の自分にばったり会えたらなんて言ってあげたいか?と問われて、こう答えたという。 「いいから撮れよって(笑)。ツベコベ、ゴニョゴニョ、ブツクサ言ってないで、一枚でも多く撮りなさいよ。いいから、はよ撮りに行け…

街の記憶 18

2月末で沖縄県独自の緊急事態宣言も解除され、国際通りに観光客の姿も見られるようになりました。 「紅芋タルト」で有名な「お菓子御殿」のピンクのショッピングバッグは、観光客の目印のようなものです。若い人のグループは卒業旅行でしょうか。 陽射しも春…

50ミリの世界 ~ 壺屋やちむん通りなど

前回、沖縄本島北部の街、名護市をD750と50ミリのレンズで撮った記事を書きました。 普段、街歩きにはGRⅢを持って歩くのものですから、街の風景を見る時に28ミリの画角で見る感覚が身についていました。 急に50ミリのレンズで街を眺めると、画角に慣れずちょ…

名護の街

沖縄県本島北部の町、名護市を歩いてみた。 ニコンD750に50ミリの単焦点のレンズをつけて持って行った。 カメラを趣味にする人達の間には「レンズ沼」という言葉があるが、ぼくはレンズ沼を避けながら歩いている。 「レンズ沼」とは、カメラレンズには…

上を向いて歩こう

最近、目線が下がっている気がする。 遠くを見通すこともなく、足元を踏み誤らないように歩いているようだ。 そんなある日。 上を向いて歩こう、と。 そうだ、カメラを手に上を向いて歩こう、と思ったわけです。 そして、那覇市の国際通り周辺を、パチリパチ…

9pics of a day in the life

「SAVE IT FOR A SUNNY DAY」 コロナ禍が明けた後の新しい日のために、今ある夢や計画を大事にしておこう、という佐野元春からのメッセージ。 「だるまの目はいつ入れる?」 願いを込めて左目を入れて、願いが叶ったら右目を入れるそうです。年初に左目を入…

街の記憶17

5年使ってきたGRを地面に落として壊してしまった。 実は、地面に落としたのは2度目。前回は保証期間だったので、無償で修理できた。 今回は、保証期間外なのは仕方がないとして、修理対応機種外になっていたので困った。 それでも、いろいろ調べていると…